その後、ジャンルの定義を壊した「最後まで行く」では、「第51回百想芸術大賞」の映画部門で最優秀男優演技賞を受賞した。特に、巨匠ポン・ジュノ監督と初めてタッグを組んだ「パラサイト 半地下の家族」を通じて、グローバル俳優に生まれ変わった。「キリング・ロマンス」では、破格的な演技変身を試みたり、「睡眠」では新人監督とウェルメイドスリラーを誕生させたことで、今後がさらに期待される俳優だったため、心残りがある。
故人は、生前最後のインタビューで「演技とは、僕にずっと与えられる宿題だと思っている。僕は計画的な人間ではなく、予習や復習はあまりしないのだが、与えられた宿題はちゃんとやりたいという欲がある。そうして考えると、宿題だけものすごくできても、豊かになって成長するじゃないか。(演技は)そうさせてくれたように思う。僕の人生の動力と様式を与えてくれるのが、演技だ」と、覚悟を語っていた。
続けて、「今の時点では、演技は日記のようだ」とし、「賞をもらうのが、日記帳に幾重にも書かれたものを見て、『今までしてきたことは悪くない』、『一生懸命頑張った』と言ってもらう賞なら、また別の日記をしっかり書いていきたい」と強調した。
一方、故人はスウォン(水原)市蓮花場で火葬され、キョンギ(京義)・クァンジュ(広州)市にあるサムスンエリジウムに埋葬される予定だ。
■自殺を防止するために厚生労働省のホームページで紹介している主な悩み相談窓口
●こころの健康相談統一ダイヤル:0570-064-556
●よりそいホットライン:0120-279-338、岩手県・宮城県・福島県から:0120-279-226
●いのちの電話:0570-783-556
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