東欧を代表するアニメーションスタジオ・Animagradが制作の、騎士に憧れている俳優ルスランと王女ミラの身分違いの恋、そして2人が悪の魔法使いに立ち向かう姿を描くファンタジー・ラブストーリー、『ストールンプリンセス:キーウの王女とルスラン』が、2023年9月22日(金)に公開となります。
Elles Films株式会社代表の粉川が、ウクライナの映画業界への貢献を目的にほぼ全財産を費やし日本上映権を購入した本作は、ウクライナ制作のアニメーション映画として、日本初の映画館での上映作品。全国規模の劇場公開と日本語吹替版の制作を目指して開始したクラウドファンディングでは、約700人もの人々の賛同を得ることができ約950万円の資金が集まった。そして「少しでも日本の映画業界から出来ることを」という想いを共にし、日本語吹替版で主人公・ルスラン役に抜擢されたのは、「PRODUCE 101 JAPAN SEASON2」から誕生したグローバルボーイズグループ・INIのメンバー髙塚大夢。声優初挑戦でありながら、愛するミラを救うために不器用でも困難に立ち向かう主人公・ルスランを等身大に演じている。また、ヒロインである王女ミラを演じるのは、『推しの子』で主要キャストのひとり・星野アイ役を演じて現在話題沸騰中の高橋李依。悪の魔法使い・チェルノモールに攫われてしまうも、ただ助けを待つだけではない強さを兼ね備えたヒロインに相応しい、力強くイキイキとした声を吹き込んでいる。また、主演の2人を取り巻く個性豊かなキャラクターの吹替を、岡本信彦・多田野曜平・森久保祥太郎・NON STYLE・別所哲也などが担当し、超豪華声優陣が脇を固める。
本日9月6日(水)に、本作の完成披露上映会を実施。主役の吹替を務めたINIの髙塚大夢をはじめ、高橋李依、岡本信彦、NON STYLE井上裕介、工藤ディマが登壇した。
ウクライナ制作のアニメーション映画として、日本で初めて正式に劇場公開される作品となる本作。そんな本作に出演した想いを問われ、主演の吹替を務めた髙塚は「この映画と向き合ってみて、ウクライナという国の文化の素晴らしさや魅力をすごく感じました。この映画が日本で上映されることにとても意義があると思いますし、少しでも多くの方に届けば良いなと思っております」とコメント。さらに、声優初挑戦であることについて、実はとても緊張していたとのことで、「収録の当日ギリギリまで台本を離せず、心臓がドキドキしていて大変でした。でも良いものになったのではないかと思います」と振り返り、会場では拍手が湧き上がった。
ヒロイン役を務めた高橋も「ウクライナのアニメーションに触れるのが初めてで、構えていた自分が勿体無いと思うぐらいシンプルに楽しめる物語が詰まっていました。ウクライナの皆さんがどれだけアニメが好きか伝わってくる映像表現ばかりで、それを届けるお手伝いができたらと思った」と振り返った。さらに、ウクライナのキーウ出身で、本作で映像デビューとなる俳優・工藤ディマも、収録時も今も緊張を隠せなかったと明かし、「日本語をまだまだ磨かないといけない部分がたくさんある中で、初めてのこのような機会をいただけてとても嬉しかったです」と素直な気持ちを明かした。
そんな声優初挑戦の髙塚と工藤の声の演技を受けて、劇中で髙塚演じる主人公の親友を演じた岡本は「おふたりに共通しているのはピュアな部分ですよね」とコメント。声優初挑戦でたくさんのセリフがあるキャラクターを演じ切った髙塚を労いつつ、「ピュアで全力な姿勢って、その時にしか出ない輝きがあると思うので、そこがルスランにも象徴的に映し出されていた気がしました」と髙塚の演技を絶賛。さらに、NON STYLE井上が、収録の後半に髙塚の演技がだんだん良くなってきたことから、一度収録した前半パートも撮り直したという髙塚の熱量を表すエピソードを披露。また、「NON STYLEのシーンはピッタリ1時間で終わったよ!」と会場の笑いを誘った。
作品のテーマに掛けて、「命を懸けて守りたいもの」を問われると、まずは岡本が、ブリーチヘアで自身の髪の毛を心配していると明かし、「髪の毛」を守りたいと笑顔で回答。次に、高橋は、「仕事をする上で、作品への愛情を失ったらいけないと思っているので、命を賭けて守りたいです」と仕事への情熱を語った。そして髙塚は、INIというグローバルボーイズグループで活動していることも含めて、「ファンの皆さんの存在はすごく大切だと思っています」とコメントした。
主演の髙塚は、本作の主題歌であるINI「My Story」にて作詞にも初挑戦。「ルスランの心情の変化を言葉にできたらいいなと思い作詞しました。ルスランにとってミラの存在がすごく大きいので、夢を叶える上での大切な人の存在を言葉にできたらと。INIもファンの皆さんの存在が大きいので、重なる部分があると感じていました」と歌詞に込めた想いを明かす。井上が、収録と作詞どちらが先だったのか質問すると、収録を全て終えた後に作詞したとのことで、「その分、ルスランのセリフも全てわかっているからこそ歌詞の言葉を作ることができたのではないかと思います」と振り返った。
ウクライナから戦争を機に日本へ避難してきた工藤ディマは、今もなお首都・キーウに住んでいる家族や友人より激励の言葉を貰ったといい、「ウクライナ版と日本語版の吹替をぜひ聴き比べしたい」と言ってくれたとのことで、「家族にとっても私にとっても嬉しかったです」という素直な喜びの気持ちと、「日本とウクライナのアニメ文化が繋がることが望みです」と、日本とウクライナへの強い想いを語った。
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