Q:ジェリムさんが悪人に見えました(笑)。
全員:(笑)
チェ・ジェリム:予告からもわかるように僕はすぐ死にます。だから生きている間はドラマの歯車としての役割を全うしました。登場人物たちを突発的な行動へといざなう役割です。ユンボムという人物を演じる上で心掛けたのは、どうして彼はこれほどまでに非道で利己的なのかを探ることです。ユンボムは製薬会社のセールスマンで、目的を果たすために手段を選ばない男です。脅迫・懐柔・甘言・賄賂までいといません。そして彼はジェホという医師と関わることになります。それが事件の発端なんです。ジュランはその事件に影響を受けます。とにかくユンボムから解放されたいサンウンは、夫を憎みつつ無力な自分を嫌悪しています。
そういう役どころです。
Q:撮影中の印象深かったエピソードは?裏話や苦労があれば教えてください。
キム・ソンオ:そういえば...スタジオに卓球台が置いてあったんです。休憩中みんなで楽しめるように。監督をはじめスタッフも僕も卓球が好きでした。でもこちらの女性 2 人はまるで才能がなくて...(笑)
キム・テヒ:ありませんでした(苦笑)。
キム・ソンオ:でも休憩中は卓球を楽しみましたね。みんなのコーヒー代を賭けて勝負したこともありました。アイスクリームとか。楽しかったので、撮影中のエピソードと言えば、その卓球台を思い出します。
キム・テヒ:サスペンススリラーなのに明るい雰囲気の撮影現場でした。特に過去のシーンを撮影した時が印象深かったです。私がある殺人事件の現場を目撃するシーンで、しっかり気持ちを作ってからスタジオ入りしました。でも、そのスタジオにワインバーのような音楽が流れていたんです。スタッフも血のりまみれで仕事をしているのに、監督は本編とは違う雰囲気の音楽を流してました(笑)。メロウな曲が多くてジャズが流れていたことも。みんなに耳なじみのある懐かしの K-POP とか。すごくシリアスなシーンを撮るときも休憩中は頻繁に流れていましたね。でも、おかげでリラックスできました。精神的にとても大きな負荷がかかるシーンでも肩の力を抜けたんです。おかげでジュランを自然に演じられた気がします。明るく和気あいあいとした現場で助かりました。
イム・ジヨン:サンウンが夫の死後、警察の聴取を受けてからジャージャー麺を食べるシーンがありました。がっつくシーンだったので、実際に量もたくさん食べました。でもその同日に義姉とクッパを食べるシーンを撮ったんです!ジャージャー麵に続き、クッパにがっつきました。死んだ夫に対するサンウンの気持ちを象徴するシーンなので、夢中でがっついたんです。ジャージャー麺はすんなりクリアしたんですが、クッパに四苦八苦しました(笑)。
チェ・ジェリム:僕の話も似ているんですが、夫婦喧嘩のシーンを撮ったときの話です。現場にカレーが出てきました。そのカレーをどうしても食べたくなったんです(笑)。だからカメラのアングルを変えるときなどに、一口でも食べようと思ってました。でも撮影用のカレーなので、見た目は整ってるんですが、きちんと調理されてなかったんです。現場でただ温めたか、手早く作っただけのものでした。しかも食べるためのカレーではなく、撮影用の異物が入っているんです。そこに思い至れなくて...。撮影が終わってから、スプーンをカレーに入れた瞬間、何かが引っかかりました。だから食べるのは諦めたんですが...指に付いた分はなめました。カレーは大好物なんです。
全員:(笑)
キム・ソンオ:僕たちのセットではおいしい食事が出ました。
チェ・ジェリム:僕たちのセットでは食べられないものばかり。
イム・ジヨン:だってひっくり返すための料理ですよ?
キム・ソンオ:喧嘩のシーンだったからか。
イム・ジヨン:だから異物入り。
キム・ソンオ:僕たちとはスタンスが違いました。
Q:ジュランが庭で人の手のようなものを見つけ、そこから本格的にストーリーが展開しますが、皆さんが最近何かを発見し、驚いたことがあればお聞かせください。
チェ・ジェリム:僕は数日前、故郷の友人たちとの飲み会がありました。飲み会が終わり 1 人はうちに泊まりました。何かを発見したのは待ち合わせ場所に向かう時です。僕は車で向かいました。同乗者は友人 1 人です。僕の家は郊外の自然が多い地域にあるんです。たくさん虫もでます。しかも熱くなるにつれ虫は大きくなっていきます。車に乗せた友人にこう聞かれたんです。「こんなに自然が多いからたくさん虫が出るんじゃ?」そして、僕が「出るけど見慣れてもう気にならない」と応えたら、ボンネットに人差し指分くらいある
サイズの虫が現れたんです。
イム・ジヨン:イヤ~~。
チェ・ジェリム:そのバッタのような虫がボンネットを這い上がってきたんです。窓を開けていたのですが、虫が近づくたびにビクっとしながら、僕は強がって「慣れてる」と(笑)。結局友達が窓を閉めて「エアコンを付けよう」と言ってくれて(笑)。大きなバッタのような虫が、僕が最近発見したものです。
イム・ジヨン:昨日の話なのですが、家で「ジージー」という音が聞こえて、何かと思いました。ドラマの中で死臭が漂ってきたときのように怖くて。ガスレンジの近くから聞こえたんです。制作発表会に備えて早く寝たかったのに寝られなくて...。結局音の出どころはわからずじまいでした。だから早く帰って調べなきゃ。
チェ・ジェリム:朝も聞こえた?
イム・ジヨン:朝も聞こえたの!つまり一晩中その音が鳴ってたってこと。浄水器もガスレンジも調べたのに
結局分からないまま。何か問題があるはず。
全員:(笑)
キム・テヒ:私が発見したものは――。今作の顔合わせは 1 年前でした。その日食事会があったんですが、初対面のソンオさんは悪役で観たことが多かったので、そのイメージが鮮明に残ってました。そして見てわかる通り、瞳の色がとてもユニークですよね。その日ソンオさんは私にすごい手品を見せてくれました。でもその時は、手品だとは言わなかったんです。「自分には子供のころから霊能力があり、学校の先生も気付いて親に連絡してた。だから人の心を読める」と言ったんです。そして見せてくれた手品は本当に不思議で、原理がずっと気になっていました。この 1 年で起こったことの中で、それより驚いたことはありません。でもずっと時間が経ってから、トリックを打ち明けられて騙されたことがわかりました(笑)。
全員:(笑)
キム・ソンオ:本当に驚いてましたよ。
キム・テヒ:スタッフも驚かされたんです。みんな騙されて、サンウンだけ見抜いてました。2 人は共演歴があったから。
イム・ジヨン:その前から親しくて、手品の時「また始まった」と思いました。
全員:(笑)
キム・ソンオ:酔っ払うと手品を披露する癖があって(笑)僕が発見したものは――自分で建てている家に問題が起きたんです。最近続いた雨で雨漏りがしていたの
で、屋根に上り原因を調べました。 瓦を外して内側を見たら、(手で円を作って)こんな大きな穴が開いていました。
キム・テヒ&イム・ジヨン:(笑)
イム・ジヨン:本当に?
キム・ソンオ:驚いてしばらく立ち尽くしてたんだよおととい屋根を全部はがした。
イム・ジヨン:だからボーッとしていたの?悩んでるから?
全員:(笑)
キム・ソンオ:本当に驚きました。
Q:“庭のある家”は時に理想的な家を意味しますが、皆さんにとっての理想的な家とは?
キム・ソンオ:理想的なのは雨漏りせず...冬暖かくて、夏涼しくて丈夫な家です。
全員:(笑)
チェ・ジェリム:建築的ですね。
キム・ソンオ:大きくなくていいし、庭も要りません。雨漏りせず、寒さと暑さをきちんとしのげる家なら。そんな家を建ててくれる人に連絡先を教えます(笑)。
キム・テヒ:理想的な家庭についてお話しするなら、ジュランは常に疑い深く、自分さえ信じない人物です。なのでお互いを100%信じられて、いつでも味方になってくれる人がいる家庭です。それが私にとっても理想的な家庭かなと思います。
イム・ジヨン:サンウンは家に帰れない女性でした。帰るたびに夫からの DV が繰り返されることが怖くて、玄関の前で立ちすくむシーンが印象的です。なので早く帰りたくなるようなぬくもりがある、安らぎをくれる家が理想的です。
チェ・ジェリム:建築的な意味ではソンオさんに 100%同意します(笑)。ユンボムを演じたことで感じたことがあります。サンウンは家に帰ることを苦痛に感じていました。ユンボムがいるから。ジヨンさんの話に似てると思いますが、家は自分にとって大事な存在が集まる空間です。つまり自分の子どもや伴侶、ペットもいるかもしれません。外でどんなことがあろうが、社会で何があろうが、どんな悩みがあろうが、帰ればホッとできる場所、リラックして自分らしくいられる安息地、それが理想的な家です。
キム・ソンオ:その家が雨漏りしたら?穴が開いてたり、冬にボイラーが凍ったりしたら?
チェ・ジェリム:もちろん建築的な欠陥がないという前提で。
キム・ソンオ:家に帰れば外で感じてきたストレスを忘れられるべきです。外では幸せなのに帰るとストレスがたまる家はもちろんダメだ。
イム・ジヨン:(笑)
チェ・ジェリム:ジージー音が止まらないとか。
イム・ジヨン:(笑)
キム・ソンオ:しっかりした家を建ててください。家は大事な空間ですから、建築業の方々にお願いします(笑)。
▼【Korep独占質問】
Q 今後、役者として挑戦したいことは?
チェ・ジェリム:僕は今後もミュージカルで皆さんを楽しませたいです。映像作品ではまだ新米なので、多くの経験を積み成長したいです。
イム・ジヨン:私は多彩なジャンルの作品に挑戦したいです。メロドラマにも出演したくて。機会があれば舞台に立ってみたいとも思っています。
キム・テヒ:スリラーというジャンルに今作で魅力を感じました。以前は見ることも少ないジャンルだったんです。今作での経験を活かし、『ゴーン・ガール」のような作品にも出演したいです。ああいう強烈なスリラーで、どんでん返しを起こす役に挑戦したいと思っています。
キム・ソンオ:僕が今後演じたいのは、建築関連の仕事に従事する役です。※建設中の自宅屋根に穴が開き、雨漏りを経験
イム・ジヨン:(笑)
チェ・ジェリム:理由は?
キム・ソンオ:うまく演じられそうなので
イム・ジヨン:憑依しそう。
キム・テヒ:自分で家を建てているし。
キム・ソンオ:うまく演じる自信があります。演じるなら場合によって重機の免許が要るでしょう?僕はショベルカーやフォークリフトの免許も持ってます。雨漏りを直すときも自分で重機を運転しました。建築業に関する役なら、うまく演じられるはず。
全員:(笑)
Q:お 1 人ずつ今作の魅力と、ファンへのメッセージをお願いします。
チェ・ジェリム:「庭のある家」は、自分でも似ても似つかぬと思っていた登場人物が実はとても似ているこ とに気付くことが多い作品です。「この状況なら自分も同じことをするかも」と思うことが多いはず。面白い作品になるよう頑張りました。多くの方にご視聴いただきたいです。
イム・ジヨン:「庭のある家」はこれまでにない体験かつ不思議な緊張感と謎解きを楽しめる作品です。斬新なサスペンス・スリラーに仕上がっているので、日本の皆さん、ぜひご視聴くださいね。
キム・テヒ:「庭のある家」は素晴らしい台本と優れたキャスト・スタッフが結集して作り上げた作品です。上 質なサスペンススリラーをお楽しみください。新しいジャンルの斬新なストーリーに没入したい方にオスス メです。ひとたび見始めれば、ハラハラドキドキの展開から目が離せないはず。日本の皆さんにお楽しみい ただきたいです。ありがとうございます。
キム・ソンオ:僕たちのドラマをご視聴いただければ、今作の内容と皆さんの人生が重なって見えることがあると思います。登場人物たちと自分を見比べてみてください。そうすることで自分の人生を振り返る機会になるはず。登場人物たちに共感できる魅力的な作品なので、ぜひご視聴ください。韓国ドラマを楽しんでくださり、ありがとうございます。「庭のある家」もよろしくお願いします。僕が今後、日本を旅行したときは気付いてくださいね。
【インタビュー映像】Huluプレミア「庭のある家」8月11日(金)一挙独占配信
Hulu プレミア 「庭のある家」(全 8 話)
8 月 11 日(金)から全話一挙独占配信スタート(字)
マイホームの庭から漂ってきた悪臭完璧なはずの家庭に隠された<真実>が、今掘り起こされる――
【韓国で最も美しい女優】キム・テヒが、3 年ぶりのドラマ復帰&自身初のスリラーに挑戦!
「ザ・グローリー ~輝かしき復讐~」の【最強の悪女】イム・ジヨンは、貧しく家庭内暴力に苦しむ女性役に
<作品概要>
韓国の同名ベストセラー小説を原作に、実力派女優の共演と衝撃的な展開が話題のサスペンススリラー「庭のある家」。
6 月に韓国で放送がスタートし、韓国国内で爆発的な関心を受け、放送前に異例の世界 190 か国で展開が決まった注目作が、早くも日本初上陸!
新居の庭から漂ってきた悪臭。掘り起こされたのは、なんと【死体の手】だった――。
周辺で起こった殺人事件と、噓をつく夫。幸せな家庭を築いたはずのジュランは、庭の異臭をきっかけに怪しい行動をとる夫・ジェホに疑いを持つようになる。一方、夫を殺されたサンウンは、かねてから貧しさと家庭内暴力に苦しんでいた。サンウンはジュランに接触し、出会うはずのなかった 2 人の女性の人生が交わることに――。
ジュランを演じるのは、「天国の階段」でヒロインのチェ・ジウを苦しめる悪女役で視聴者に鮮烈な印象を残し、【韓国で最も美しい女優】と評される女優キム・テヒ。自身初のスリラー作品かつ 3 年ぶりのドラマ復帰作となる本作で、誰もがうらやむ家族を手に入れたはずが、その危うさに気づく主婦を演じる。
また、サンウンを演じるのは「ザ・グローリー ~輝かしき復讐~」で【最恐の悪女】を演じたイム・ジヨン。日本でもブレイクしたヴィラン役から一転、本作では貧しく家庭内暴力に苦しむ不遇な女性を演じる。
監督はキム・テリ&ナム・ジュヒョク主演の「二十五、二十一」、日本でもブレイク中のチャン・ギヨン出演「恋愛ワードを入力してください~Search WWW~」を制作したヒットメーカー、チョン・ジヒョンが務める。果たして夫は殺人犯なのか――!?
完璧な家で絵に描いたような優雅な暮らしをしていたジュランと、貧しさと家庭内暴力で生きがいをなくしていたサンウン。正反対の 2 人が出会う時、家庭に隠された<真実>が静かに掘り起こされる――!
<ストーリー>
ジュラン(キム・テヒ)は病院の院長である歳の離れた夫、ジェホ(キム・ソンオ)と息子のスンジェ(チャ・ソンジェ)と共に庭のある新居に引っ越してくる。誰もが羨むような家で、家族との幸せな生活が続くと思っていたジュラン。しかし引っ越して間もなく、彼女は庭のどこかから酷い悪臭がすることに気が付く。そして臭いのする場所を発見し掘ってみると、なんとそこから死体の手のようなものが出てきたのだった――。驚いたジュランはジェホにそのことを話すが、彼は「特になにもない」と言ってジュランを安心させようとする。しかし彼女は、ある夜ジェホが
製薬会社のユンボム(チェ・ジェリム)と釣りに行く約束をしていたが、翌朝には「予定がキャンセルになった」と言ったことを思い出す。ユンボムが釣り場で死んだことを聞き、ジュランは夜に夫が隣にいなかったことを不思議に思い家の監視カメラの映像を確認しようとするが、なぜか映像は消されてしまっていた。
夫へ疑惑の目を向けるジュラン。そんな中、死んだユンボムの妻のサンウン(イム・ジヨン)が現れ、庭で発見された死体の正体が伝えられる――。
【出演】キム・テヒ(「天国の階段」「IRIS -アイリス-」)、イム・ジヨン(「ザ・グローリー ~輝かしき復讐~」「情愛中毒」)、キム・ソンオ(『ア
ジョシ』「ペーパー・ハウス・コリア: 統一通貨を奪え」)、チェ・ジェリム(「グリーン・マザーズ・クラブ」)
【監督】チョン・ジヒョン(「二十五、二十一」「恋愛ワードを入力してください~Search WWW~」「ザ・キング:永遠の君主」)
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Huluプレミア「庭のある家」(全8話・字)
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