「キング・ザ・ランド」、典型的な”ロコ”ではなかった…見失ってはならない”価値”を問うドラマ

そのため、すでに100周年記念行事もク・ファランとは全く違うコンセプトを決めた。 ホテルの拡張に有利な高位公職者を招待しろというファランとは異なり、キングホテルを現場で今まで黙々と貢献してきたシニア従業員たちを中心に招待して舞台に上げ、彼らの価値を認めた。

長い間隠れていた光が当たらなかった人々、またはそうした価値を積極的に発掘し大胆に公の場に提示したク・ウォンが追求する価値は意味深長だ。


ク・ウォンとチョン・サラン(「少女時代」ユナ)の価値は正確に一致する。 15話のエンディングでチョン・サランはプロポーズをしようとするク・ウォンに「私やめたい。 私、去る。 去りたい」と話した。 瞬間的に「釣り」だと思ったが、そうではなかった。

チョン・サランは自身が普段日頃から構想してきた価値を実現させることができるホテルを創業するために「離れる」と話したのだ。 ク・ウォンと別れようとするのではなく、チョン社長になろうとするのだった。

そのホテルは歯を磨く時も海が見える閑静な漁村のこぢんまりとした ものであり、ホテル名は本人の名前のように愛が始まるところであるアモールホテルだった。


チョン・サランは、ク・ウォンが米国出張に行っている間、ク・イルフン会長(ソン・ビョンホ)によって地方系列会社の小さなホテルに左遷された。 他の企業に売却される運命にあるこのホテルで働くやる気のない従業員たちを眺めながら、自身が本当に望むホテルを構想したのだろう。

だから「キング・ザ・ランド」がデビュー作というチェ・ロム作家はグローバル、大型化という価値からスモール化、ローカル化の価値への移行を通して物量主義、大型化を追求しながらその中にあるささやかだが大切な価値を見失ってはいないかを尋ねている。

WOW!Korea提供

2023.08.08