その影響力の高さから、国連総会にも3回にわたり招待され、演説を行っている。一昨年9月にはSDGsの関連イベントに出席。「未来」をテーマとした演説でメンバーは新型コロナウイルスの流行を取り上げ「私は昨日と同じなのに、一瞬にしてパラレルワールドに来たように世の中が変わってしまった」とし、コロナ禍によって失われた日常を嘆いた。一方、「未来についてあまり暗く考えないで」と前向きなメッセージを送り、若者世代について「ロストジェネレーションではなく、ウェルカムジェネレーションという方がふさわしい」と指摘。変化におびえるよりも、それを歓迎しながら前進する必要性を説いた。
昨年5月には米ホワイトハウスを訪問し、バイデン大統領と会談。米国でアジア系住民へのヘイトクライム(憎悪犯罪)が問題となる中、メンバーは多様性を認め合うことの大切さを訴えた。
人気、影響力とも絶頂の中、昨年10月、所属事務所はメンバーたちが順次、兵役を履行し、今後、ソロ活動を本格化させる方針を発表した。12月にはJINさんが、今年4月にはJ-HOPEさんが入隊した。
デビュー10周年を迎えるにあたり、メンバーたちは「BTS」のファン「ARMY(アーミー)」に向けメッセージをおくった。SUGAさんは11日、SNSに「10年間一緒にいてくれたARMYの皆さん、本当にありがとう。そしてお疲れさま。僕たち一緒に『防弾老年団』まで行ってみましょう」とユーモアあふれる感謝のメッセージを発信した。JINさんは「10年でも100年でもいつも一緒にいよう。ARMYがいるから僕の人生は本当に幸せ」とファンに感謝の気持ちを伝えた。JUNG KOOKさんは「10年間一緒に泣いて、一緒に笑って、皆さん一人ひとりの大切な時間をシェアしてくれてありがとう。幸せとか愛とかいうものを知ることができるようにしてくれてありがとう。これからまた10年、皆さんと同じ速さじゃなくても、ただ一緒に歩きたい。僕らの未来にはまだたくさんのものが残っている気がする。だからお互いを信じて頼り、愛し、心の奥深くに残る思い出をまた作っていこう」などとファンに呼び掛けた。
10周年に合わせ、ソウルではロッテワールドタワーなどの観光名所が「BTS」のシンボルカラーの紫色にライトアップされた。10周年を祝うファンが多数ソウルを訪れており、韓国メディアはソウルの主要ホテルはほぼ満室状態と伝えている。コラボレーション企画プランを実施しているホテルもある。17日はソウルの汝矣島で大規模なイベントが開催される。RMさんとファンとの交流企画や花火の打ち上げなどが予定されている。
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