トークコーナーを終えると、「カバンの中身は何?」という私物チェックのコーナーがスタート。カバンの中には、歯ブラシ、ドン・キホーテで買った充電器の2m線やデジコン、台本を見るためによく使うiPadの他に、プレゼント用として、ウェブ漫画原作のドラマ「かっこ悪い歴史」のチームユニフォームと普段から愛用しているキャップなどが入っていた。カバンの中身をチェックしてからは抽選が行われ、当選したファンに私物をプレゼントする時間も設けられた。
イベントの後半では、チョ・ビョンギュが出演した作品に関するトークコーナーへ。まずは、最新ドラマ「悪霊狩猟団: カウンターズ」について。本作は、特別な力を与えられたカウンター達が悪霊と戦っていくもの。実際に特別な力を使えるならどんな力がほしいかという質問に、彼は「チュ・メオクの治癒能力です。傷を治療する能力が持ってみたい能力の一つだと思います。その力があれば周りの人の心でも怪我でも治してあげたいです。そうすればとてもポジティブに明るくなるのではないかと思います」と話した。
本作でキム・ウンミン役を演じていたキム・ウンスは、チョ・ビョンギュが出演したドラマ「トッコ リワインド~復讐の毒鼓~」にも出演。前作で共演した俳優と再度演じることについて、彼は「『トッコ リワインド~復讐の毒鼓~』で僕と兄さんとのシーンはワンシーンくらいです。でも、兄さんが演じているのを見て、その演技がすごく好きだったので、お兄さんを勧めたらキャスティングされました」と明かし、「シーズン1でジウォンは10代で僕は20代、兄さんは30代で、その3人が友達として出ているのが面白くて、シーズン2になっても慣れなくて、自分の中で『同い年だ』と呪文をかけながら演じました」と振り返った。
続いて、野球経験ゼロのGMが最下位球団をたてなおすヒューマンドラマ「ストーブリーグ」について。中学性の頃はサッカーをしていたというチョ・ビョンギュ。野球につて、彼は「サッカーはずっと走っていかなければならない運動で、野球は一度に力を使うようなものだと思っていました。ドラマを撮りながら野球用語を覚えるのに頭が爆発しそうになったのですが、撮ってから野球を見たら、周りの人より野球の面白さがわかるようになっていました。なので、スクリーンのバッターセンターに行ったのですが、1球も打つことができませんでした(笑)。最後はバントをしていました(笑)」とオチまで付けて話し、会場を笑わせた。
「SKYキャッスル~上流階級の妻たち~」については、「共通点を見つけたのですが、うまくいくドラマは共演者とすごく仲良しだってことです。撮影するときでも、おしゃべりするのがすごく好きでうるさかったのでまとまめるのが大変でした(笑)」と振り返る。ドラマの雰囲気は真面目で重いシーンも多いが、現場では共演者同士が仲良く、楽しい雰囲気だったそうだ。
彼は「この作品は何度も見ても面白いという方もいらっしゃいますし、未だに作品について話される方がたくさんいらっしゃいます。なので、この作品に出ることにして良かったと思いますし、友達もできましたし、この作品を通してたくさんの方々に僕の名前を世間に知らせることができたのでとても胸がいっぱいです」と感慨深く語った。
また、作品で共演し実際にも親しい友達であるキム・ドンヒも同じ日に日本でファンミーティングを開催していたことから、彼との関係についても話してくれた。「実は彼は高校の後輩なんです。僕が高校を卒業してから彼が入学したのですが、同じ学校のサッカーチームがあったので、そこで仲良くなりました。彼が汗水鼻水垂らしている頃から知っているんです(笑)。僕が拭ってあげたりして(笑)」と冗談を言いながら、2人の仲を話してくれた。
楽しい時間はあっという間に過ぎ、イベントも終わる時間へ。彼はファンに対する自分の気持ちを日本語にして手紙を読んでくれた。
「こんにちは、俳優のチョ・ビョンギュです。少し前に「悪霊狩猟団: カウンターズ」を終えたばかりですが、こうして日本でファンミーティングができて光栄です。日本で初めてのファンミーティングですが、ここで皆さんと共に過ごせることが、僕にはとても特別です。足りない部分が多かったと思いますが、いろいろと準備をしたので楽しんでもらえていたら嬉しいです。これからもたくさんご挨拶ができる機会があると嬉しいです。素敵な演技で皆さんの前に立てるように、たくさん愛してください。今日は来てくださってありがとうございます。いつも良いことが沢山ありますように。ありがとうございます」。
イベントを振り返り、彼は「今日のために東京に来て、感情に動揺するようなタイプではないのですが、ファンミーティングというのは気持ちを妙な感じにさせるのだと思いました。この大切な思い出を忘れずに、また日本に来て手紙を読むときは、心から浮かんでくる言葉で皆さんに伝えられるようになれればと思います。雨も降っているのに、お越しいただきありがとうございました。また戻ってきます。ありがとうございます」と伝え、最後はPaul Kimの「Every day, Every Moment」を披露。「いつも一緒にいよう」という告白が込められた曲を、温かいギターサウンドにのせて優しい歌声を届けた。
歌い終わると、「ありがとうございます」と日本語で伝え、大きな拍手に包まれまがらステージを後にした。
取材:Korepo(KOREAREPORT.INC)
写真:©fanphoto(会見&公演)