「イベントレポ」俳優チョン・イル、映画「高速道路家族」の日本公開初日舞台あいさつに登場!

イ監督もチョン・イルの言葉にうなずき「ギウを通してみなさんに世の中を見直してほしいと思っています。韓国にもセーフティネットはありますが、そこからも落ちてしまった人、資本主義に適応できないという人たちがたくさんいます。様々な不安や恐怖を抱えていますが、その極限に達したのがギウという男だと思います。だから、常に何かから逃げ、世の中から遠ざかろうとしている姿が描かれています」と説明した。

そして、最後の5人目の質問は、ギウの子どもたちを演じた子役の俳優たちと現場でどのように接していたのかというもの。チョン・イルは「子どもたちと仲良くなるには、彼らの視線でものを見て、彼らの行動を考え、彼らの話を聞いて受け入れる。その準備することが大切だと思っていました。簡単に言うと、おいしいおやつを食べてもらって仲良くなるということです(笑)。一緒に遊んだり、彼らの視線で触れ合うようにしていました」と笑顔で明かしてくれた。


舞台あいさつの最後にチョン・イルは「日本での公開のためにご尽力いただいたみなさん、そしてファンのみなさんに心から感謝したいと思います。この映画は、家族の意味をもう1度考えさせてくれる作品です。それ以外にもたくさんのメッセージが含まれています。そして、結末はみなさんが判断して決めていただければと思います。いま、僕はこうしてきちんとした恰好でここにいますが、これからこの映画のギウを見ていただくと、もしかしたらみなさん、そっちの姿のほうがよく似合うと感じるかもしれません(笑)。ぜひ楽しんでください」と優しく呼びかけ、温かい拍手の中で舞台あいさつは幕を閉じた。

報道陣向けの写真撮影では、映画のポスターが倒れるハプニングもあったが、チョン・イルは自ら、ポスターを手に抱えてカメラマンに向けてポーズを取るという“神対応”を見せ、ファンに向かっても最後まで手を振り続けていた。


『高速道路家族』
2023 年4 月21 日(金)シネマート新宿ほか全国順次公開

<ストーリー>
「財布を失くしてしまったので、2 万ウォンだけ貸してくれませんか?」
テントで寝て、夜空の月を照明として暮らすギウ(チョン・イル)と3 人の家族。彼らは、高速道路のサービスエリアを転々とし、再び遭遇することのない訪問者に2 万ウォンを借りながら食いつないでいる。ある日、すでにお金を借りたことのあるヨンソン(ラ・ミラン)と別のサービスエリアで再び遭遇してしまう。不審に思ったヨンソンはギウを警察に届け出る。ヨンソンは残されたギウの妻ジスク(キム・スルギ)と子供2 人を放っておけず、家へ連れて帰り一緒に暮らすことに。何不自由のない生活を送るジスクと子供たち。そんな家族をギウは取り戻そうとするが…。相反する二つの家族の出逢いがとんでもない結末を迎えることとなる。

監督・脚本:イ・サンムン
音楽:イ・ミンフィ 『ひと夏のファンタジア』『最善の人生』
美術:ソン・ソイル 『ポエトリー アグネスの詩』『バーニング 劇場版』
出演:チョン・イル、ラ・ミラン、キム・スルギ、ペク・ヒョンジン、ソ・イス、パク・ダオン
2022 年/韓国/韓国語5.1ch/128 分/英題:Highway Family/字幕翻訳:具美佳/G 指定
配給:AMG エンタテインメント
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公式サイト:https://kousokudouro-kazoku.jp

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2023.04.24