このようなスポーツ界だけでなく韓国の男性たちのお尻をただきながら自ら立ち上がり、安い旦那の給料を元手にして頼母子講や親を始めとする親類や友人等に片っ端から金策をお願いし、時には高利貸しのお金を借りてでも、インフレの真っただ中で数ある物件の中から優良物件を嗅ぎ付け、ハイリスクが伴うマンションや土地を何度も転売して資産を増やし、住家を確保したばかりか子供をそれなりの大学に行かせ家族家庭を守って来たのは韓国女性の思いっ切りと気の強さのたまものです。
ややもすれば破産しかねない修羅場をくくり抜けるまでの心労は並大抵のことではなかったに違いありません。そうでなくてもすでに1970代には「オムチョシハ(厳妻侍下)」(夫が厳しい妻に、はべるしもべだと嘆く恐妻家の歌)がはやったぐらいでしたので、そのパワーたるや推して知るべしといったとこでしょうか。
ですから彼女たちの“この国を、男を支えてきたという自負心”が韓国をして「オムチョシハ」の国にしたと言えます。勿論、表面上は男を立てへりくだるしたたかさも兼ね備えているところが韓国女性のすごいところでもあります。
このように見てくると“朝鮮半島の土壌(の気運/地政学的な試練)は女性を強くする”と言う友人の言葉に説得力があります^^
今まで封建的な儒教の影響で女性は抑圧されてきましたが、民主化が進んできた現代は女性が各分野で男性を圧倒してます。外務部(日本の外務省に該当)を始めとする国家公務員試験のトップ合格に女性が顔を連ね、女性合格者の数も年々増加しています。
だけでなく世界中で吹き荒れた“ME TOO”(男性からの被害を訴えるフェミニスト運動)は韓国の政界を揺るがし、韓国の二大都市ソウルと釜山の市長、そして将来の大統領候補と目された知事をも有罪に追い込んだことからも、社会的に韓国女性が男性と同等かそれ以上になるのは、もはや時間の問題だと言えます。
※権鎔大(ゴン・ヨンデ)韓日気質比較研究会代表の寄稿。ソウル大学史学科卒業、同新聞大学院修了。大韓航空訓練センター勤務。アシアナ航空の日本責任者・中国責任者として勤務。「あなたは本当に『韓国』を知っている?」の著者。
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