韓国ガールズグループ「NewJeans」が、「韓紙」(韓国の伝統的な紙)の優秀性を広報する動画に出演し、中国の“悪質”ネットユーザーの標的になった。作家のホ・ジウンが、このような中国ネットユーザーの態度を批判した。
ホ・ジウンは10日、「人気ガールズグループが韓紙を広報する動画に出演し、騒動が巻き起こりました。中国のネットユーザーが群がり、悪質な書き込みを立て続けに投稿しました。製紙の技術は中国で発明されて世界へと広がっていったのに、なぜそれを韓紙と呼ぶのかと言うのです」とコメントを残した。
続けて、「そうしながら“王羲之がいた時代に、あなたたちの国は存在してもいなかった”という言葉を残したりしました。私は、紙を韓国が発明したと言っているわけでもなく、単に韓紙を広報している動画が、どうして文化を盗んでいることになるのか、よく分からないです。王羲之が東晋時代の人で、私たちは高句麗・百済・新羅の三国時代だったため、私たちが存在していなかったということも話になりません。何より、王羲之は紙を作った人ではなく書家です。製紙術は後漢時代に(官邸の役人だった)蔡倫(さいりん)が作りました。製紙術の話をしていて、王羲之のことを持ってくるのは、タイヤの発明の話をして、シューマッハ(F1レーサー)のことを言うのと同じですね」と指摘した。
また彼は、「“喜んでいたことでも、しばらく経つと過去のことになってしまう。後世の人々が今の私たちを見るのも、ちょうど今の私たちが昔の人々を見るのと同じだろう、悲しいことだが”王羲之の「蘭亭序」の中の一部分です。本当に良い文章ですね。後世の人々が今の私たちを見るのも、今の私たちが昔の人々を見るのと同じであるから、私たちは被害者意識に捕らわれて言葉や文を吐くより、その時間に歴史を勉強する方がもっと素晴らしいです」と、厳しく忠告して注目を集めた。
「NewJeans」は、今月6日に公開された文化体育観光部と韓国工芸・デザイン文化振興院(工振院)の「2022韓紙分野韓流連携協業コンテンツ企画開発支援事業」の広報動画に出演し、韓国の伝統文化である韓紙の魅力を知らせた。
しかし、この動画に中国人と推定される一部のネットユーザーは、「紙を初めて作った国は中国」として、突拍子もない悪質な書き込みテロを残し、物議をかもした。
WOW!Korea提供