「イベントレポ」『別れる決心』 巨匠 パク・チャヌク監督 前作『お嬢さん』以来、5年10ヶ月ぶりの来日! 憧れの監督の新作に磯村勇⽃「何度も観たくなる危険な大人のラブストーリー」と感無量!!


映画『お嬢さん』(2016)以来、5年10ヶ月ぶりの来日となるパク監督は、巨匠の新作を待ちわびる日本のファンを前に「今日は寒い中、このように集まっていただきありがとうございます」と感謝しながら「この作品は『お嬢さん』以来となる私の映画監督作であり、コロナ禍を経て初めて作った映画でもあります。とても意味深い作品であり、ベストを尽くして制作した作品です」と挨拶した。

古家氏が「映画賞を総なめしているのみならず、作品としての質も高く評価されている。これまでのパク・チャヌク監督作に比べて暴力や性描写が抑えられているけれど官能的。かなり興奮しました」と絶賛するように、『別れる決心』は第75回カンヌ国際映画祭監督賞受賞のほか、青龍賞7冠を初め韓国国内でも数多くの映画賞を受賞。さらに第80回ゴールデン・グローブ賞にもノミネートされ、第95回アカデミー賞の韓国代表作品にも選ばれている。

また韓国では脚本集がベストセラーになり、決めセリフがSNSで流行するなど社会現象的ヒットを記録。BTSのRMも本作に大ハマリしており、Instagramで映画のセリフを話す映像を投稿したりしているという。これにパク監督は「RMさんは自分でお金を出して何度も本作を観てくれたようで本当に嬉しいです。次回お会いする際にはお礼を言おうと思います」と笑顔。本作制作においては古典的スタイルをテーマにしたそうで「それが私がこれまでに作ってきた刺激的な作品よりも好評を博しているということが非常に興味深いです。人を愛する感情や別れの辛さというものはどの国のどの世代でも共通するものであると再確認することができました」と反響に手応えを得ていた。

舞台挨拶中盤には特別ゲストとして俳優の磯村勇斗が監督への花束を抱えて登壇。磯村は自身の出演作『PLAN 75』でパク監督と同じく第75回カンヌ国際映画祭に参加しているが、この日が念願の初対面となった。10代の頃に、パク監督の映画『オールド・ボーイ』を見て衝撃を受けたという磯村は「あの作品を見たときに“俺はこういう作品に出るような俳優になるんだ”と思ったくらい衝撃を受けました。それを手掛けた監督とお会いできているなんて本当に夢のよう」と感慨無量。これにパク監督は「私も今日こうしてお会いできて嬉しいです。今後磯村さんは大俳優になって簡単にはご挨拶できなくなると思うので、お会いできてよかった」とリスペクト返礼で、当の磯村は「そんなことを言われたら…頑張るしかない!」と自らに気合を入れていた。

また磯村は『別れる決心』について「中毒性のある映画で面白かったです。過激なシーンを抑えつつも登場人物たちの心情にフォーカスを当てて、刑事ヘジュン(パク・ヘイル)と容疑者ソレ(タン・ウェイ)の掛け合いに胸がウズウズ。何度も観たくなる大人の危険なラブストーリーだと思いました」と絶賛。古家も「美術セットにもすべて意味があり、セットから聞こえてくるセリフもあって、見ていてドキドキする。あんなにもセクシーなハンドクリームは初めて」とヒントをちりばめながら見どころを上げていた。

(2ページに続く)

関連記事

2022.12.26