今回は、韓国で今一番ホットな「MY WAY」という曲についてご紹介！
「MY WAY」は今月3日に配信されたばかりの曲にも関わらず、韓国内のほぼ全ての音源チャートでTOP10入り。配信から1週間足らずでチャートインしているのを見ると、この曲が韓国内でどれだけ話題なのかが分かります。
実はこの曲、現在韓国で放送中のヒップホップ番組「SHOW ME THE MONEY11(以下SMTM11)」第6話で公開された、音源ミッション全4曲の内の1つ。4つのチームがそれぞれ音源バトルを繰り広げるなか、この曲はラッパーJUSTHISと、音楽プロデューサーR.Teeの2人が率いるチームが番組内でステージを披露した後、配信された曲です。
チームはプロデューサーのJUSTHISとR.Tee以外に、「DON MALIK」「Huh」「KHAN」「Mckdaddy」「Los」がいて、先週6話の放送では音源を披露した後、チームから1人だけメンバーが脱落するという場面が放送されました。これまでのSMTMでは音源ミッションを披露後、チームから脱落することになったメンバーはその後のレコーディングには参加できないという決まりがありましたが、今回からはチームを脱落してしまってもレコーディングに参加し、そのまま曲を発売できるということで出演者は喜んでいる様子でした。
この曲が特に人気となっているのには、他のチームの曲よりも曲のテーマが確立していて、さらに「フック」と呼ばれるサビがとても覚えやすく、聴き心地が良いこと、そしてラッパー一人一人の歌詞にとても信憑性があってストーリーが感じられるという、3つの理由があるからだと個人的には思っています。
番組内の予選2次オーディションにて、過去にSMTMに出演したLosに「なぜ再びSMTMに出ようと思ったのか」と聞いたところ、前回SMTMに出演したことで「アメリカにいる息子を韓国に呼んで一緒に暮らす」という夢を叶えたものの、ラッパーという職業が安定的ではなく、1人でも暮らすのがやっとという状況で息子と再び離れて暮らすことになったというストーリーを涙ぐみながらに話していました。
そんな彼の真剣な話しからインスピレーションを受けたプロデューサーの2人は、「MY WAY」では「自分の人生から取り戻したいもの」をテーマにそれぞれメンバーが歌詞を書き、ラップをするという構成に決め、メンバーもその方向性で作詞をしていきました。
だからこそフックでは、「お前が俺の全てを奪い去っても 皆が俺の夢にバリケードを張っても 俺が自分の着火剤に もっと火をつける 光り輝くMY WAY」と高らかに何度も繰り返します。
また、ラッパーが自分の認知度、両親、子ども、虚無感と、それぞれが抱えている問題と取り戻したいものについて率直に素直に書ききっているところにも好感をもてます。ヒップホップは自分の能力や価値について過大評価し歌い上げることが多くありますが、この曲では等身大で何一つ着飾っていないありのままの人間を歌っているところに、韓国の多くの人々が共感し、メロディーの良さも相まって人気となっているのではないでしょうか。
次回は、SMTMで一番話題になるといっても過言ではない「ディスバトル」、そしていよいよ本選へと進んでいきます。最終回まで名曲は一体何曲誕生するのでしょうか。これからも目が離せません！
WOW!Korea提供
