今すぐ知っておくべき、「JUSTHIS」について


知らないなら今すぐ知っておくべき、韓国ラッパー「JUSTHIS」を紹介!

1991年生まれのラッパーJUSTHIS。2010年にTiMeWiNeという名前で、ShiroskyのEPアルバム「Peacemaker」のフィーチャリングでデビューした。2013年には、韓国ラッパーMADCROWNと共に「CommonCold」というチームを作ったが後に活動停止。2017年に韓国ラッパーSwingsと共にシングルEP「In The End」を発売し、Swingsが代表を務めるレーベルIndigo Musicに合流した。また、その年の韓国ヒップホップアワードで新人賞を獲得した。

彼がさらに大衆的に有名となったのは、2020年に韓国ヒップホップ番組「SHOW ME THE MONEY9(以下SMTM9)」にプロデューサーとして出演したのが挙げられるだろう。韓国プロデューサーチーム「Groovy Room」の2人とチームを組み、SMTM9に初参加した。
プロデューサー公演と称してGroovy Roomとタッグを組んで発売した楽曲「G+Jus Freestyle」を皮切りに、韓国ラッパーkhundi pandaの「The Roots」「Hero」、韓国ラッパーMUSHVENOMの「The Beauty of Void」の楽曲制作に参加した。特に、第6話の音源バトルで制作した「VVS」は韓国内の音源チャートで8週連続1位を記録し、ヒップホップアワードで「今年のヒップホップトラック」として受賞もしたほど、2021年を彩る流行曲となった。

そして、今年8月にYouTubeのヒップホップチャンネルであるDingo Freestyleから「You Remix」を発売した。これまでのラップ曲とは180度違うスローバラード形式への挑戦に、大衆からはバラード歌手として韓国内で有名なソン・シギョンと彼の本名であるホ・スンをもじって「スン・シギョン」と呼ばれるきっかけとなった。
今までとはまったく異なる彼の楽曲に戸惑い、それを揶揄するファンもいたが、Dingo Freestyleで彼の挑戦を追った動画を観たファンは、彼の挑戦を肯定的に捉えている人の方が多い。

9月には、それまで所属していたIndigo Musicが解体され、韓国ボーイズグループ「VIXX」のRAVIが代表を務めるレーベル「GROOVL1N」への所属が発表された。

そして10月からは「SHOW ME THE MONEY11(以下SMTM11)」に出演している。韓国ガールズグループ「BLACKPINK」や韓国ボーイズグループ「BIGBANG」などの楽曲を制作したR.Teeと共にチームを組んでプロデューサーとして参加している。

個人的に彼のファンになったのは、2年前にDingo Freestyleで発表された「killing verse」動画を観た時である。killing verseは、ラッパーが自身のそれまで発表した楽曲の中での“killing verse”つまり“痺れポイント”だけを集めて編曲し、ワンテイクの長回しで撮影するというコンセプトの動画である。
彼がその動画で披露した楽曲は11曲で13分ほどしかない動画なのにも関わらず、毎秒頭を撃ちぬかれるような衝撃をくらったラップだった。
度々登場してくるパンチライン、廃れるほど聴いても飽きないフロウ、ラップをしているときのアティチュード、その全てが完璧で、1度聴くと2度も3度も聴いてしまうkilling verseだった。

今やラッパーだけでなく、歌手・トラッカー・タレントとしても活動しているJUSTHIS。だが彼の才能は生まれつきではなく、努力した結果掴んだものたちである。人気者として成功を掴んだ今でも、彼の挑戦は続いている。
今度は、先月始まったばかりのSMTM11でプロデューサーとして新人ラッパーを育て、彼らが高く飛び立てるような楽曲制作、そして審査員としてラッパーを評価していく。彼はまた新しい魅力を見せてくれるのだろうか。

WOW!Korea提供

2022.11.02