Q.ご自身と演じたキャラクターのシンクロ率は何%? 似ているところと、自分とは異なるところをそれぞれ教えてください。
フィヨン 10%くらいかな? まず、シウも人間だという点は僕と同じですね(笑)。二人とも高校を卒業しているし、職業も同じ。でも、それくらいかな。それ以外は全然違う気がします。シウはとにかく一途にソリンのことを想っていますが、僕は“自由”を追い続けてきたタイプなので、その点でも違います。性格的な部分だと、シウは思慮深くて軽々しい行動や発言をしませんが、僕はそうじゃありません。軽々しく生きています(笑)。僕は自由奔放に、自分の夢に向かって生きるタイプです。
カン・ミナ 40%くらいだと思います。私もソリンのように明るくて、思ったことをすぐ口に出すところは似ていますが、そっくりというレベルではないかなと思います。ソリンはちょっと鈍感で、もどかしいところがあるんですよ。2人の男性から好かれていることにもずっと気づかないし。誰の目から見ても明らかなのに(笑)。正直、私も脚本を読みながらドラマを見ている人からしたら相当もどかしいだろうし、「なんで気づかないの!?」って思われるんじゃないかなと思ったりもしました(笑)。私はソリンよりは空気を読めますよ! 誰かが自分のことを好きだったら、気が付くと思います(笑)。
チャニ う?ん、僕は…60?70%くらい? わりと似ていると思います。ルイスはとてもシンプルな生き方をしているんですよね。考え方も単純だし。僕もルイスと環境こそ違えど、同じようにシンプルな生き方をしているので。違うところは、ルイスの自信にみちあふれているところ。僕はどちらかというと反対の性格なので、そういうところはうらやましくもありました。
Q.表情、話し方、立ち振舞いなど、役を演じる上で意識的に心掛けたことはありますか?
チャニ ルイスは自信にあふれたキャラクターなので、監督からいつもエネルギッシュに演技をするように言われたんですが、僕は普段おとなしい性格なので、その点は気をつけて演じるようにしていました。まなざしについても「メラメラと燃えるような目つきで」というディレクションがあったので、気を使いました。燃えるようなまなざし…!
カン・ミナ 私が監督から繰り返し念を押されたのはたった一つ、「愛おしそうな目つきをしないこと」でした。ソリンは二人から愛されているので、それぞれに愛おしそうなまなざしを向けると思わせぶりな態度をとっているように見えるということで(笑)。ソリンはどんなときもまったく何も知らない状態でいなければならないし、純粋に二人と接しなければならなくて。この作品に出演するまでは恋が実ったり、誰かを思って涙を流すようなキャラクターを演じることが多かったので、私としてはロマンチックなシーンに感じられる部分があったんですが、監督からは「ソリンにとってはロマンスではないから、愛おしそうなまなざしをしないように」と指示されることが多々あり。ことあるごとに監督から「目つきをしっかり!」と言われました(笑)。できるかぎり淡白に演じるように努力しました。
フィヨン 僕は言葉づかいや話し方などもふくめて、まっすぐで、真面目であろうと努力しました。普段の僕はわりとぼそぼそと話すし、自由きままに発言するタイプなんですが、シウはそうあってはいけない気がして。グループのリーダーだし、学生時代は生徒会長もしていたキャラクターなのでだらしない言葉遣いは合わないと思い、ヘアスタイルなども含めてできるだけしっかりした人に見えるように努力をしました。
Q.本作は芸能界を舞台にしたドラマですが、実際に歌手や俳優というお仕事をされているからこそ共感できることや、印象に残ったせりふなどはありましたか?
チャニ ルイスが韓国にやってきてホテルの外に出られず過ごしているシーンです。実際に芸能の仕事をしていると行動に気をつけなければならないし、出かけるときも注意しなければいけないことが多いんですよね。そういう部分は自分にも通じるところがあるなと思います。ですが、ルイスは部屋を脱出して外に出かけるので、そこはカッコいいなと思いました。僕は脱出できなかったので(笑)。印象に残っているセリフは、ルイスが歌う「Shining Star」という曲の歌詞です。「You are my shining star」という歌詞がドラマのテーマによく合っているなと思いました。
カン・ミナ よくドラマで芸能人が描かれる時は、成功している姿だったり、すでに芸能人という職業についているキャラクターであることが多いのですが、ソリンは一度夢を諦めていたり、再び挑戦する過程でも主人公だからだといって簡単に成功したりはしません。また練習生として一からスタートをするし、オーディションプログラムに出ても落ちてしまったりします。そんなふうにドラマの主人公だからといって一度に成功するのではなく、失敗したり、努力する姿をしっかりと描いているので、ご覧いただく方にも納得してもらえるのではないかなと思いますし、とてもリアルだなと感じました。印象に残っているセリフはシウのセリフです。劇中にシウが「最初はソリンのためにアイドルを始めたけれど、努力をするうちにこの仕事が好きになった」というような話をする場面があるんですが、そのセリフを聞いた時に最初から「芸能人になろう!」と決めて芸能人になったわけではなくても、仕事をしながらだんだんとその魅力を知っていき、その仕事に夢中になるケースもあるんだなとふと思って。私はどちらかというと「演技をしよう!」「芸能人になろう!」と決めて大学の専攻を選んで…というタイプだったので。シウというキャラクターをとてもよく説明している一言でもあり、とても印象に残っています。
フィヨン ミナさんも話してくれましたが、このドラマではアイドルになるために練習する過程や、どんなことも簡単に叶うわけではないということをしっかり描き、よい例を提示しているなと思いました。ルイスも一度は成功しますが、いいことばかりが起こるわけではありませんし、そういったところに現実味を感じます。僕はセリフよりも、シウが告白するタイミングが印象に残っています。いつも告白するタイミングが悪くて(笑)。練習して、振られて、また練習して、また振られて…(笑)。そんなシウが印象的でした。
Q.本作では目標に向かって試練を乗り越えていく若者たちの物語が描かれていますが、歌手としてデビューの夢を叶えたり、演技という好きな仕事をしている皆さんから、夢に向かって頑張っている人たちに応援のメッセージを伝えるなら?
チャニ 正直、僕もまだまだ立派な言葉をかけられる立場ではないのですが、最後まで諦めずに走り続ければ叶えられると信じて、頑張ってください!
カン・ミナ どんな選択をしたとしても、どうしても後悔はしてしまうものだと思うんです。私は「それでもその当時はこれが自分の最善の選択だった」と考えるようにして、忘れようと努力をするタイプです。「どうしてこんなにつらくて、うまくいかないんだろう」と思うことがあったとしても、やっぱり自分が好きな仕事をするというのが、一番つらくない、いい選択だと思うんです。好きな仕事をするためにつらさを経験するのも、やりがいの一つだと思うので、頑張ってください。応援しています!
フィヨン 今つらいと感じている人も、今のその瞬間は、おそらく一番大変な瞬間ではないと思うんです。だから、楽しむのが一番だと思います。本当につらく苦しい瞬間は、夢と希望を失った時だと思うので。それまでは一生懸命頑張ってください。健闘を祈っています。
Q.最後に、ドラマを楽しみにしている日本の視聴者へのメッセージをお願いします。
フィヨン まずは、ドラマを待ってくださり、楽しみにしてくれている視聴者の皆さん、愛しています。一生懸命頑張るのでたくさんの応援をよろしくお願いいたします。とても楽しい作品なので、ご覧いただくことで皆さんの“癒し”になればと思います。ファイティン!
カン・ミナ ご覧いただけばとても気分がよくなる明るい作品なので、ドラマを見ていただくことで、ほんの少しでも明るエネルギーを受け取ってくださるとうれしいです。『MIRACLE/ミラクル』をよろしくお願いします!
チャニ 楽しみながら見ていただけるとうれしいです。気軽に、楽しく、ハッピーに、楽しんでいただけるとうれしいです。
写真提供:「MIRACLE/ミラクル」日本語版製作委員会
「MIRACLE/ミラクル」
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発売元:「MIRACLE/ミラクル」日本語版製作委員会
販売元:TCエンタテインメント
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韓国ドラマ「MIRACLE/ミラクル」」公式予告