少なくとも昨年までは現れなかった流れだ。CIRCLEチャートの昨年の年間デジタル総合チャートを見ると、TOP10の曲中3分以下の曲は「BTS」の「Butter」だけだ。残りの曲の長さはほとんどが3分序盤、中盤だった。
業界関係者たちは、K-POP好況期になり新曲が押し寄せるようにあふれ出る状況で、リスナーたちの脳裏に早く確実に、歌の魅力を刻印させようという意図が反映された結果だと口をそろえる。多数の芸能事務所が、起承転結の構成と叙事的な構造から果敢にも抜けだし歌のキリングパートとメッセージを聞かせることに集中する戦略を選んでおり、その戦略がうまく刺さっている。
また、K-POPのグローバル化による作業方式の変化も影響を与えていると推測される。K-POPのターゲットが全世界のリスナーへ向けられており、自然と海外音楽プロデューサーとの共同作業が活発になっているが、同じ流れの中で簡潔さを追求するPOP市場の音楽スタイルがK-POPにも表れている。
TikTok、InstagramのリールmYoutubeのShortsなど、15~30秒のショートフォーム映像コンテンツがMZ世代の間で大きな人気を得る流れと軸を同じにする変化だと見る分析も出ている。最近に入り、ショートフォームおよびSNSプラットフォーム上で新曲のキリングパートとダンスをマネする映像を投稿するよう誘導する「チャレンジ」を主要広報手段として活用する歌手たちも多い。
現在も3分以下の曲の発売は続いている。音源強者グループの「(G)I-DLE」は、2分58秒の新曲「Nxde」で去る17日にカムバックし、MelOn、Genieなど主要音楽プラットフォームの日間チャート1位を獲得した。新人グル-プ「Queenz Eye」は、去る24日ランニングタイムが2分30秒のデビュー曲「Yummy Yummy」を発表した。
新沙洞ホランイは「付加的な要素を加えるミュージックビデオをはじめとする映像コンテンツの長さが長くなることはあるが、歌自体を短く制作し、集中度を高めようとする流れはしばらく続くとみられる」と展望を伝えた。
WOW!Korea提供