しかし、今回のコンサートにかかる経費が約70億ウォンに上ると報じられると、「BTS」の所属事務所のHYBEは今月8日、総費用はさらに高くなるとの見方を伝えた。HYBEによると、公演運営費の70億ウォンに加え、公演以外に全世界に向けて無料でオンラインストリーミングを提供するため、費用はさらにかかる見通しという。この莫大な費用は公演主催者で、のHYBEと子会社のBIGHIT MUSICが負担する。釜山市と2030釜山万博誘致委員会は後援として行政支援のみ行う。このことが明らかになるや、各方面からは万博誘致のために開くコンサートにBTS側が負担を強いられるのはおかしいとの批判が沸き起こった。韓国紙の中央日報は「2年前の90分のオンラインファンミーティングで250億ウォンを稼いだBTSだが、今回はスタートから赤字だ。無料である上に釜山市からの支援もない『やりがい搾取コンサート』だからだ」と指摘した。
議論が大きくなるや、HYBEは22日、コメントを発表。「BTSは国家と社会に寄与したいという意思で(国の行事に)参加してきた」とし、今回のコンサートで出演料を取らないのは、多くのファンの前で無料公演を開きたいという「BTS」のかねてからの要望に沿ったものであるが故のことだと説明した。
また、「行事の費用を政府の財源で十分に賄うことは難しいとよく理解している。政府からの支援は国民の税金が源泉となるため、政府支援には常に慎重にアプローチしてきた」と強調した。政府や釜山市、誘致委員会は限られた予算内で公演の支援をしてくれていると感謝した上で「万博誘致に努力する政府や自治体、企業の資源が釜山でのコンサートに大規模に投入されることは望ましくないと考えている」とした。
思わぬ形で議論が沸き起こっていることに「残念な気持ち」とした上で、「HYBEとBTSはコンサートを通じて釜山を世界が注目する場にしたい。2030釜山万博の誘致に一部でも貢献できることとなり、それだけでもBTSと当社は誇りを持つことができる」とコンサート開催に喜びを示した。
HYBEは今回のコンサートにかかる費用を、企業からの協賛金やストリーミング配信時の広告、付帯イベントなどで賄う計画という。
WOW!Korea提供