イ・ジョンジェ監督は「テーマ(主題)について物凄く悩んだが、私たちの社会が半分に分かれて激しく対立する姿に多く触れながら、私たちが持っている価値観と理念が正しいのかどうかについての疑問がたくさん生じた。それで自然と、理念の争いが最も熾烈(しれつ)だった80年代に注目することになった」と説明した。
「HUNT」封切り以降、「監督イ・ジョンジェ」に対する評価は、彼の心配とは違って好評一色だ。彼は「精いっぱい努力し、真心と情熱を注ぎ込んだが、『私たち』の努力が伝わったようで感謝申し上げる」と、"親友"チョン・ウソンと功を分け合った。「HUNT」は、イ・ジョンジェ監督の初演出映画であるだけでなく、イ・ジョンジェ監督とチョン・ウソンが「太陽はない」(1999)以来23年ぶりに共演する作品である。イ・ジョンジェ監督は"記憶に残る試写会のレビュー"として「イ・ジョンジェとチョン・ウソン、この2人のタッグを待っていた」を挙げ、チョン・ウソンとの作業に最も大きな意味を与えた。
イ・ジョンジェ監督は「HUNT」公開広報活動で忙しい中、第94回エミー賞の候補になったNetflixドラマ「イカゲーム」のキャンペーン活動まで並行している。彼はドラマ部門の主演男優賞にノミネートされ、昼間は「HUNT」で、夜中は「イカゲーム」で、アイドル級のスケジュールをこなしている。彼は「今回初めて知ったのだが、エミー賞はノミネートされるだけでも賞状のようなものを送ってくれるそうで、それだけでもものすごく意味があるという。ノミネートされただけでも光栄だ」と話した。
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