「ファンだった映画の続編で主人公を演じられるなんて、信じられませんでした」
1408対1という激しいオーディションを勝ち抜き、映画「魔女 Part2. The Other One」(以下「魔女2」)において主演の座を射止めた女優シン・シアはこう語った。
シン・シアが女優になろうと決心したのは高校生の時だ。ミュージカル「カルメン」を見たことがきっかけで、ミュージカルの魅力にはまっていったという。多い時には週に4回も公演会場に足を運んだ。
彼女は「小さなころから演技が好きだったんですが、仕事にしたいと思ったことはありませんでした。でも、『カルメン』を見た時、私の体の中で何かビリビリとするものを感じたんです。ミュージカルが好きになってから、演劇も見るようになって、それで自然に演劇映画科への進学を決意しました」と語る。
彼女はハニャン大学演映科(演劇・映画学科)に通う現役大学生でもある。「魔女2」出演前は、大学のワークショップ公演以外で演技したことはなかったという。それだけに、異例の新人抜てきが大きな話題となっている。
これについて、シン・シアは「(キム・ダミさんと)比べていただくこと自体が、私にとってはありがたいことです。プレッシャーよりも責任を強く感じました。キムさんが前作ですばらしい演技をされたので、誰か別の人のようにやるのではなく、自分のできることをやろうとだけ考えていました」と話す。
「魔女2」における自身の演技について不満もあると話す彼女だが、純粋さと破壊力をあわせ持つ主人公の姿を見事に演じ上げていると評判だ。今作の主人公は前作の主人公以上の超能力者という設定とあって、シン・シアは役作りのためにスーパーヒーローや超能力をテーマとした映画を参考にしたという。
これについて、彼女は「絶対的な力を持つ人々が敵に対する時の感じや態度を注意して見ました。『ハンナ』や『モーガン プロトタイプ L-9』も参考になりました」と話している。
また、「魔女2」の撮影はすべてチェジュ(済州)島において行われた。そのため、シン・シアは4か月間チェジュ島に滞在した。生まれて初めて家族と離れて過ごすことになった彼女。映画撮影も初体験とあって、不安もあったという。
彼女はこれについて「初めての映画撮影で、うまくできるか不安もたくさんあったんですが、撮影が映画の順番どおり行われましたし、家族から離れていることを感じないほど先輩方が良くしてくださったので、大きな問題はありませんでした。こんな撮影現場にまためぐりあえればいいなと思うほど良かったです」と共演者への感謝を述べた。
また、映画の魅力については「演技しながら自分で想像していたよりも数十倍かっこよく仕上がっていました。世界観が広がり、多様なキャラクターと様々な超能力アクションが出てくるんですが、そういった部分が観客の皆様に魅力的に映るのではないかと思います」と話した。
「魔女2」は破壊された秘密研究所でただ1人生き残った少女と、彼女を追う複数の組織が繰り広げるアクション映画だ。2018年に公開され、318万人の観客を動員した映画「The Witch/魔女」の続編となる。
WOW!Korea提供