◆「泣いた」「時間がたつのも忘れて読んだ」「私のために書いてくれたような本」など共感する人、続出!
★「人生の大切な価値に気づかせてくれる」と大反響!
「恋人に、友達に、家族に……照れくさくて、言わなくてもわかると思って、言えなかった言葉が、すべてこの本に盛り込まれている」
人間関係に疲れたとき、恋愛に傷ついたとき、人生に悩んだとき……。
自分を不完全だと思って、いつも後悔と不安を抱えているあなたへ。
痛みと向き合う勇気をくれる温かな106のエッセイ。
◆テーマは”出会いと別れ”、そして“人”という存在
その傷の理由を探ってみると、結局、すべて人と関連があるということに気づかされます。友達、家族、恋人という存在には、幸せにさせてもらうこともあれば、傷つけられることもある。離れたいと思うときもあれば、ずっとそばにいたいと思うときもあるものです。
だから著者は、矛盾する気持ちも含めてすべての事実を受け入れ、まわりを見渡す。隅っこに押しやりたいけど、限りなく近づきたい存在。ときには自分を痛みの中に押し込めたりもするけど、生きる理由を与えてくれることもある存在。そんな存在をいちばん温かいまなざしで眺める練習をします。
本書には著者のそういった過程が、自分自身や他人に関する「出会いと別れ」、そして「人」についての話として盛り込まれています。
タイトルの「アンニョン」は、韓国語で出会いにも別れにも使う言葉です。その言葉どおり、本書は出会いの喜びや大切な人と共にある幸せにはじまり、最後に別れの章で締めくくります。
痛みと向き合うには勇気が必要ですが、それを受け入れる成熟さを学びながら、幸せだった時間を大切にしまっておくことができれば、またいつでもはじめることができるのです。
世の中にはそこに置いてくることで、初めて永遠の美しさを湛えるものがあります。かつての愛、かつての幸せ、かつてわたしたちのそばにあったもの。 ―P.39
あなたという文字がうまく消えません。あまりにも濃く、力を込めて書いたせいでしょう。
あらかじめ教えてくれたらよかったのに。全部消さなければならないかもしれない、と。 ―P.44
もしかしたらほんとうに大人になるということは、涙を飲み込む方法ではなく、泣くべきときに泣くことができる勇気を学んでいくことなのかもしれない。 ―P.53
愛に傷つかない方法は、ひとつだけ。見返りを求めることが、愛を差し出す目的にならないこと。何かにとりつかれたように、否応なしに誰かを愛するようになっても、自分が差し出す心を取り返そうとしないこと。「わたしはあなたを愛してる」。この文章にはいかなる条件もつけてはいけない。 ―P.237
愛は変わらないという言葉は嘘だ。愛はいつでも変わる準備ができている。 ―P.293
【目次】
Part1 わたしたちへ アンニョン、大切な人
Part2 わたしへ 食事のメニューを選ぶことだって難しいのに、人生の選択が簡単なはずがありません
Part3 あなたへ 傷を確認する
Part4 愛に あなたの宝石を盗まれないようにしよう
Part5 別れに ある愛は別れの前に終わる
【著者プロフィール】
エッセイ作家。韓国で20万部のベストセラーとなった本書(2022年5月時点)は、著者のデビュー作である。
よく立ち止まる。細部まで眺める。ゆっくりと歩く。何度も振り返る。ずっと懐かしむ。どんな形であれ、何かの跡が残せたならそれで十分だ。そう信じている。
Instagram @onegyung
韓日・英日翻訳家。1981年生まれ。京都府出身。京都大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。共訳書に『世界の核被災地で起きたこと』(原書房)、『三階書記室の暗号 北朝鮮外交秘録』(文藝春秋)、訳書に『花を見るように君を見る』『愛だけが残る』(かんき出版)がある。
【書誌情報】
定価:1,760円(税込)
判型:46判
体裁:並製
頁数:336頁
ISBN:978-4-7612-7613-3
発行日:2022年6月22日
https://kanki-pub.co.jp/pub/book/details/9784761276133
amazon:https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4761276134/kankidirect-22/
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