「コラム」康熙奉(カン・ヒボン)のオンジェナ韓流Vol.219「さすがイ・ジュンギの『アゲイン・マイ・ライフ』」

4月8日から韓国SBSで放送されてきたイ・ジュンギ主演の『アゲイン・マイ・ライフ』(原題)は、視聴率が10%以上を越えて、有終の美を飾った。彼が演じる主人公はいつも壮絶な人生を歩いていて、存在感が強烈だ。画像=韓国SBS

二度目の人生

最新作の『アゲイン・マイ・ライフ』でイ・ジュンギは、頼もしい熱血検事のキム・ヒウを演じている。
彼は二度の人生を生きている。
一回目の人生では、愛する家族を失って奈落の底に落ちる。それも、韓国社会を牛耳る政界の怪物チョ・テソプの不正をあばこうとして命を落としてしまったのだ。しかし、奇跡的に復活して二度目の人生を生きることになった。
今度こそ、チョ・テソプと決着をつけなければならない。キム・ヒウは、一度目の人生での経験を最大限に生かして、絶対的な悪を壊滅させるために自ら最強の検事になって奮闘していく。
こういう役を演じるときのイ・ジュンギは、凄まじいパワーとエネルギーを発揮する。まったく妥協しないのだ。
それゆえ、ドラマにとてつもない緊迫感が生まれ、ドキドキするほどに面白くなる。

迫力の演技対決

イ・ジュンギが最初に『アゲイン・マイ・ライフ』の主役のオファーを受けたとき、キャラクターの設定などの問題があって、話がまとまらなかった。
それでも、やはり彼には『アゲイン・マイ・ライフ』に特別な縁があったのだ。時間を経てもう一度出演の打診を受け、イ・ジュンギは真剣に検討した。
そうした中で、キム・ヒウの人物設定が、「スマートで情熱にあふれ、情が厚くて温かく、それでいてまっすぐな熱血ヒーロー」と確定し、イ・ジュンギは一気にこのドラマに夢中になっていった。
こうなると、イ・ジュンギの俳優魂が全開となる。
特に、チョ・テソプを演じるイ・ギョンヨンは、恐ろしいほどの存在感を持ったコワモテの重鎮俳優だ。
そんな彼とイ・ジュンギの演技対決は本当に見応えがあった。

文=康 熙奉(カン・ヒボン)

2022.06.11