アン・ヒョソプ&キム・セジョン(元gugudan)「社内お見合い」VS キム・ジェウク& f(x)クリスタル「クレイジーラブ」、正反対の反応を受けている理由は?

 

一方「クレイジーラブ」は、非現実さ、コメディ、ロマンスを全て収めるには、ストーリーも演出力も手に余るように見える。劇中クリスタルが引き受けたイ・シナ役は、非好感型上司ノ・ゴジン(キム・ジェウク)に復讐を夢見るが、復讐の内容が物足りなかった。記憶喪失にかかったノ・ゴジンの婚約者に成りすまして、彼が嫌いな玉ねぎを食べさせたり、服に穴を開けるなどの行動は「クレイジー」な復讐としてはあまりにも貧弱だ。加えて、互いにいがみ合いながら愛が芽生えるという内容とみるにもあまりにも貧弱だ。


さらに、「社内お見合い」の場合、原作の人気が確実にドラマの人気を保証した。「社内お見合い」は同名のカカオページのウェブ小説、ウェブ漫画を原作とする。原作の熱い人気に支えられてドラマ化された作品だけに放送される前から話題を集め、これに作家と監督と俳優の完ぺきなチームワークが人気をリードした。しかし、「クレイジーラブ」の場合は、純粋な創作物として放送前の一般大衆からのフィードバックを受ける機会がなかった。
ネットユーザーも「クレイジーラブ」について「何か曖昧だ。集中できない」「退屈だ」「作家、演出が問題だ」「俳優が似合わない」などの反応を見せている。


各ドラマの女性主人公キム・セジョンとクリスタルは、すでに多様な作品を通じて演技力を証明された。アイドル出身の俳優という点で良く似た立場のふたりは、出演する作品ごとにキャラクターの魅力を倍加させる演技力で好評を受けてきた。だからこそ今回の正反対の反応は、ふたりの評価を決定してしまう。
こんな中、「社内お見合い」は現在最後の2話だけを残し、「クレイジーラブ」は16部作中で8話まで公開されてちょうど折り返し地点を過ぎた。「社内お見合い」はこのまま行けば名作ドラマとして残るだろう。「クレイジーラブ」にはまだ残りの時間が多いだけに、挽回を期待してみることができる。

2022.03.31