ペ・ヨンジュンの映画初主演作はなかなか決まらない状況だった。そんな中、私生活には未だ『冬のソナタ』の余波が及んでいた。芸能マスコミを大いに賑わせていたのが、チェ・ジウとの熱愛説である。
加熱する熱愛説
発端は、『冬のソナタ』の放送終了から1カ月後、ペ・ヨンジュンとチェ・ジウがオーストラリアに行ったことだった。
韓国で非常に有名なデザイナー、アンドレ・キムのファッション・ショーにモデル役として参加するために出掛けたのだが、現地で2人が親しく付き合っていたという証言が次々と出てきた。
「シドニーで、ペ・ヨンジュンとチェ・ジウが肩を組んでキスをしていた」
「肩を組んでいたが、キスまではしていなかった」
「シドニーのホテルのエレベーターから、2人が手をつなぎながら出てきたところを見た」
オーストラリアを旅行中の韓国人が、インターネット上に様々な目撃談を載せ、それが韓国では大きな話題となった。
「イルガン・スポーツ」も2002年4月23日付けで「ペ・ヨンジュンとチェ・ジウ、シドニーで熱い密会」という大見出しの記事を載せた。
「4月22日に開かれたアンドレ・キムのファッション・ショーに出席するためにシドニーに滞在しているペ・ヨンジュンとチェ・ジウのカップルは、目撃者の証言の他にも、熱愛説を裏付けるような行動を見せていた。ショーの関係者と取材陣は4月20日に現地に向かったが、ペ・ヨンジュンとチェ・ジウはその前の19日に2人一緒に出国している。また、ショーが開かれた22日までの3日間、2人は主催者が開いたパーティーでも並んで着席していたし、その他にも、ショッピングや食事を2人で楽しんでいた」
報道は過熱するばかりだったが、根拠がないわけではなかった。
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