一方、ギョクチャン(キム・ミンギュ)がスホに連れていかれるのを見たプンオク(キム・ヘユン)は、北側に立った自分が報復されるのではないかと恐れてヨンロを人質に取った。ヨンロに銃口を向け、寮長室に入っていったプンオクは、スホとガンムにチョンヤとギョクチャンを解放するよう脅迫したが、寮長によって制圧された。寮長は「お姉さんがどうやって死んだか忘れたの?それなのにスパイのふりをしているの?お姉さんのようになりたいの?」と怒ると、プンオクは「姉さんはスパイではない」と叫び、引き金を引いた。しかしチョンヤがプンオクに渡した銃には銃弾が入っておらず、プンオクは怒りと虚脱感の混じった涙を流した。
スホとガンムは与党が選挙で勝利するのを防ぐため「人質事件は南北合作の大統領選挙工作」だというテイル(パク・ソンウン)の肉声を録音したカセットテープを新聞社や放送局に送ろうというハナ(チョン・ユジン)のアイデアを実行することにした。録音用の空テープを探していたスホは、取り出したカセットテープを再生すると合コンで会ってひとめぼれしたと告白するヨンロの声が聞こえてきて、ワクワクする気持ちと申し訳ない気持ちでいっぱいになった。
ヨンロは「初め、党から捨てられたカードだった」とギョクチャンの非難に苦しむスホのためにコーヒーを入れた。ヨンロは「飲んだら良くない記憶がさーっと消えていくコーヒーよ。スホさんが去って、電話一本もなくて憎んでつらかったこと、消したの」と伝えた。スホはコーヒーを飲みながら「君の頭に銃を向けたことを消した」と言い、ヨンロもスホの気持ちを感じながら、自分のその記憶を消したと言った。スホはヨンロを愛らしいと思いながら見つめながらカップを持った手を握り「それならこれも消して」と言ってヨンロにキスをした。
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