「赤い袖先」、2PMイ・ジュノとイ・セヨンでなかったら…

※あらすじ・ネタバレになる内容が含まれています。

これほどときめいて切ない時代劇が再び現れるだろうか。1日に放送が終了したMBC金土ドラマ「赤い袖先」が、正祖(チョンジョ)イ・サン(ジュノ)と宜嬪成氏(ウィビンソンシ:イ・セヨン)の愛を扱う方法は確かに巧みだった。世間知らずの世孫と幼い宮女から正祖と宜嬪になるまでの主要登場人物の叙事詩を立体的に描き出した彼らの演技は、普段我々が知っている時代劇のロマンスとは大きくかけ離れていた。


昨年11月12日に始まった「赤い袖先」は、主体的な人生を夢見る宮女のドクイムと愛より国が優先だったイ・サンの物語だ。史実に基づいたこのドラマは、制作スタッフの奇抜でレベルの高い想像力と映像美と俳優たちの好演が出会って初めて傑作に生まれ変わった。

視聴率と話題性は自然についてきた。初回は5.7%で出発して7話では10%を越え、先月25日の15話は14%の障壁も壊した。この上昇勢ならジュノの「視聴率15%を突破すれば衮龍袍(コルリョンポ:王の衣服)を着て『My Hous』を歌う」という公約は果たしたも同然だった。話題性調査でもイ・セヨンとジュノがそろって1、2位をずっと守った。「赤い袖先」が数年間不振だったMBCドラマ局の「孝行息子」と呼ばれる理由だ。

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2022.01.02