「赤い袖先」、2PMイ・ジュノとイ・セヨンでなかったら…

「赤い袖先」の成功の中心にはジュノとイ・セヨンがいた。ふたりは王と宮女の関係を切なさとときめきが混ざった感情演技で描いて没入感をぐっと引き上げた。ジュノは過去の痛みを乗り越えて、ついに王座についたイ・サンの奮闘を見事に演じ、イ・セヨンは宮女として引き受けた任務を忠実にこなしながらも自主性を持つドクイムと完全にひとつになって「時代劇不敗」という修飾語を証明した。


最終話では、世祖と宜嬪が幼い息子であるムンヒョ世子をはしかで失うという悲劇が描かれた。息子をあまりにも早く失った宜嬪は悲しみのあまり食事もしないでひたすら涙だけを流した。体も心も疲れて衰弱した宜嬪は病気が急激に悪化し、正祖に対する思いが本心だったことを伝えて目を閉じた。
歴史がスポイラーだと言っただろうか。予想通りの悲しい結末だったが、「視聴者のみなさんと『赤い袖先』が共にした瞬間が永遠になってほしい」という最後のあいさつのように、「赤い袖先」は視聴者の心の中に久しく温もりを維持するドラマとして残りそうだ。
一方、「赤い袖先」のバトンは「トレーサー」が受け取る。7日に初放送されるMBC新金土ドラマ「トレーサー」は国税庁租税5局に転がってきた過激な奴らの手段を選ばない活躍を描いた痛快な追跡活劇だ。俳優イム・シワン(ZE:A)、コ・アソン、ソン・ヒョンジュ、パク・ヨンウらが主演する。

2022.01.02