「インタビュー」2PMオク・テギョン、「御史とジョイ」終了の心境…”私が癒されたドラマであり、忘れられない作品”

以下、オク・テギョンの一問一答

Q.初夏から冬まで、6ヶ月にわたって共にした「御史とジョイ」を終えた感想が気になる。

A.最初のシナリオリーディングから走ってきた6ヶ月間の長い過程が終わった。本当に暑い天気から手足が凍るような冬まで一緒にした6ヶ月という時間を忘れることができないと思う。撮影を全部終えた今は気分が軽くもあるが、共にしたスタッフや俳優の方々にとても頼っていたからか、撮影が終わった今が現実でないようにぎこちなく感じられる。「御史とジョイ」は私が癒されたドラマであり、それだけ忘れられないドラマになると思う。今後、このような作品に出会えるかという気もするが、「御史とジョイ」を愛してくださりありがとうございます。


Q.「御史とジョイ」のどんな魅力に出演を決心したのか。暗行御史ラ・イアンというキャラクターを提案されて初めて感じたことは?
A.「御史とジョイ」のシナリオは最初から新鮮だった。ラ・イアンが与える魅力とジョイが与える魅力があまりにも確かに感じられ、読みながらドラマが言いたい話に共感した。
「ヴィンチェンツォ」の撮影を終える段階でシナリオを見たが、悪役の演技をしながら少し疲れた心身にあたたかさが染み込んだ気分だった。ラ・イアンとして新たに見せることができる部分が多くあるのではないかというときめく思いで出演を決心した。

Q.長編の時代劇の演技は初めてだった。6ヶ月間ラ・イアンというキャラクターを演じて多くの悩みと努力を傾けたはずだが、準備の過程と時代劇の演技をする上で特に気になった部分があるか?

A.現代劇の口調と時代劇のトーンがあまりにも異なり、時代劇の演技が初めてなので撮影に入る前には時代劇のトーンをつかむことが重要だった。だからセリフが自然に出るようにたくさん練習をしたし、撮影を始めてからはラ・イアンというキャラクターをどうすれば自分らしい方法で表現できるかに大きな重点を置いた。科挙に首席で合格するほど明瞭な頭脳を持っているが、世子陛下の死をきっかけにマナリズムに陥ったラ・イアンが暗行御史に抜擢された後、少しずつ変化しながら成長していく姿を見ている方々が共感できるようにすることが重要だと思い、心に傷があるがそぶりも見せない明るい人物は他の作品でもたくさんあったので、ラ・イアンを通じて私がどんな演技を見せることができるかと多く悩んだ。

Q.マイナリズムに陥った官僚から御史らしさを備えていくイアンを演じながら、真剣さとコミックを行き来する熱演を繰り広げた。カリスマあふれる御史の威厳を見せていても2%足りないとぼけた魅力を見せ、ジョイとのときめくロマンスまで味わい深く描き出して演技的な妙味も感じたようだが、ラ・イアンというキャラクターの分析で重点を置いた部分は何か。

A.撮影しながら監督、そして俳優の方々と最も多く討論した部分がまさにこの部分だった。2%足りないのがラ・イアンの魅力であり、最も目立つポイントだが、ご覧になる方々にはややもするとわざとらしく見えたり、面白みがなくならないかと心配した。暗行御史に抜擢された後、事件を解決していく姿は真剣でストーリーが与える力があって没入してみることができる一方、ラ・イアンのとぼけた姿はどのようにエッジを聞かせるべきか、どこまでがラ・イアンの2%かを撮影のたびに悩んだ。実際に俳優たちといろいろリハーサルをしてみて、絶えずお互いに意見をやり取りしながらシーンを作っていき、キャラクターの中心をよくつかんでくださった監督のおかげで、リラックスして取り組むことができた。

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2021.12.29