このような「袖の赤い裾口」の人気の中心に主演のジュノとイ・セヨンが作り出す爆発的なシナジーがある。まずジュノは、視聴者の期待値をはるかに上回る演技力で連日話題を集めている。ジュノは既存メディアを通じて視聴者が馴染んできた「正祖イ・サン」というキャラクターに自身のカラーを加え、代役が不可能な新しい正祖のキャラクターを誕生させた。重みがある甘い中低音ボイス、カリスマと初々しさ、そしてそれとないセクシーさを行き来するジュノの「青年正祖」は、劇中でイ・セヨンとのロマンスが深まるにつれて女性視聴者の心までしっかり狙い撃ちした状況だ。これに視聴者は、ジュノが2PMの5thフルアルバムのタイトル曲「My Hous」のフォーカス映像で「うちの家のジュノ」シンドロームを起こしたことに比喩して、「うちの宮のジュノ」が「うちの家のジュノ」を超えたとほめたたえている。
一方でイ・セヨンは、「時代劇無敗」というタイトルを越えて「信じて見る時代劇の女神」に浮上した。2003年の「宮廷女官チャングムの誓い」を皮切りに「大王の夢」「王になった男」など出演するたびに抜群の演技力と甘美なビジュアルで「確信の時代劇像」という評価を受けてきたイ・セヨンは、「袖の赤い裾口」を通じて演技力と魅力に花を咲かせた。しっかりとした演技経歴から作られた時代劇の発声と繊細な感情演技は、瞬間ごとに視聴者を引き付ける。また、天真爛漫さと誠実さを行き来しながらあふれる魅力は、「愛さざるを得ない宮女ソン・ドギム」そのものだと評価されている。
このようにそれぞれの優れた演技力とキャラクターの表現力だけでなく、ジュノとイ・セヨンが一緒に作り出すシナジーが日々光を放っている。些細なときめき、きわどい男女のテンション、さらには忠誠と思いやりが共存する切ない共感に至るまで、単純なロマンスを超えた「イ・サン」と「ソ・ドギム」の立体的な関係と密度の高い感情を両俳優が完璧に演じ切り、視聴者を虜にしている。一方、「袖の赤い裾口」8話では、サンとドギムがお互いが幼い頃に出会った相手だったことに気づき、切なく抱擁し合う姿が描かれた。こうしてふたりのロマンスの幕が上がった「袖の赤い裾口」の今後の展開と、ジュノとイ・セヨンの活躍が注目されている。
一方、「袖の赤い裾口」は自身が選んだ人生を守ろうとした宮女と、愛より国が優先だった王の切ない宮中ロマンス記録で、10日午後9時50分に9話が放送される。