「コラム」連載 康熙奉(カン・ヒボン)のオンジェナ韓流Vol.192「見応えがあった『ノクドゥ伝』!」

『ノクドゥ伝~花に降る月明り~』の韓国のポスター

テレビ東京の韓流プレミアで放送されていた『ノクドゥ伝~花に降る月明り~』は、展開にメリハリがあり、とても好評だった。このドラマは前半がラブコメで後半はシリアス、という二つのテイストを持っていた。

奇想天外な展開

『ノクドゥ伝~花に降る月明り~』は2人の主役コンビがとても良かった。チャン・ドンユンは主人公のノクドゥにハツラツと扮し、キム・ソヒョンは勝ち気で情感が強いヒロインのドンジュを美しく演じた。
この2人に牽引されたドラマは、前半は奇想天外な展開のオンパレードで、ノクドゥは男子禁制の村に忍び込むためにあえて女装をしていた。演じるチャン・ドンユウもかなり苦労しただろうが、彼は画一的な女装にならず表情に変化をつけて、ウットリするような女性になりきっていた。
とにかく、『ノクドゥ伝~花に降る月明り~』は前半でユニークな場面が多く、痛快な笑いを誘う場面もあった。そんなときは、視聴者もニコニコしながら見ることができたのではないだろうか。

しかし、後半になると展開そのものが変わった。
ノクドゥも王宮で武官に変身することになり、チャン・ドンユンもキレのあるアクションシーンを存分に見せていた。
最初の女装とは180度違う演技だったが、鍛え抜かれた肉体美を持つチャン・ドンユンは動きが激しい武官の役も堂々とこなしていた。
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2021.12.04