特に今年の夏からは、自国の有名俳優ジェン・シュアンの脱税事件やボーイズグループEXO出身のクリスの性暴行の波紋などをきっかけに、中国及び中国内の芸能界を対象に贅沢及び享楽、各種ファン消費を規制する大々的な整風運動を進めてきた。
これは、芸能人の贅沢な生活や過度なファンマーケティングなどが過消費と両極化を煽って当局の共同富裕(共に豊かに暮らす)基調に反するという趣旨だ。
特にBTSジミンの中国ファンは、お金を集めて彼の顔が描かれた航空機の写真を撮って116万購読者に達するWeiboファンアカウントをアップしたために60日間アカウントが停止された。この他、BTS RM、J-HOPE、ジン、およびBLACKPINKのリサとロゼ、IU、EXO、テヨン(少女時代)らのファンアカウントが30日間停止処分を受けたこともある。
これに関連して中国の国家インターネット情報担当室は23日、「芸能界スター関連のインターネット情報をさらに規範化する業務に関する通知(指針)」を発表した。当局は「スター関連情報の発表及び伝播は法規、公共秩序、善良な風俗を遵守し、社会主義の核心価値観を高揚し、品位を守らなければならない」と規定した。このために贅沢や享楽と拝金主義 、低俗なスキャンダル、スターの恋愛問題の葛藤、スターに関する虚偽情報及び誹謗、ファンクラブ間相互誹謗と攻撃、ファンクラブ内の過剰な消費助長と不法な資金募金などに関する情報は流通できないとも付け加えた。
また、Weiboなど主要SNSやポータル事業者には「有名芸能人のアカウントに関する動向をリアルタイムで把握し、敏感な状況発生時、直ちに報告せよ」として「違法行為を犯したり、社会的物議を起こした芸能人のアカウントは直ちに閉鎖してインターネット空間から完全に退出させろ」とも注文した。