「袖の赤い裾口」は朝鮮王朝全体でも世紀のラブストーリーといわれる「正祖イ・サンと宜嬪成氏(ウィビン・ソンシ)」の話を扱ったという点で、早くから大きな関心を集めていた。加えて、「王は宮女を愛したが宮女も王を愛したのか?」という疑問から始まった小説を背景にしただけに、断片的なロマンスではない豊富な感情ラインと立体的なストーリーテリングが生きたメロドラマの誕生を期待させている。
一方、ティーザー映像だけでも感じられる俳優たちの頼もしい演技力が話題だ。まず、除隊後一層深くなった魅力で戻ってきたイ・ジュノ(イ・サン役)は、完璧な時代劇の発声と重々しい目つきの演技で「イ・ジュノのイ・サン 」に対する関心を引き上げている。またイ・セヨン(ソン・ドギム役)は、ソン・ドギムの生まれ変わりといってもいいほどに優雅で賢い姿で「時代劇無敗の女神」という修飾語を再確認させた。
加えて先行公開された衣装や美術などのビジュアル要素も視聴者に着実に知られている状況だ。韓国の古典美をそのごとく盛り込んだ上品な韓服と着こなし、優雅で気品のある髪飾りの装飾と宮女たちの愛らしい髪形、朝鮮後期の特徴を生かし衣装など正統時代劇の魅力的な姿を実現させるための制作陣の努力が伺える。
一方、MBCの新しい金土ドラマ「袖の赤い裾口」は、11月12日(金)に初放送される予定だ。