三国時代の中でも、新羅の軍勢は強かった。その背景には、兵士の精神面の強化に成果をあげていたという事実がある。その最たるものが花郎(ファラン)精神なのだ。一体、この花郎精神とは何であろうか。
勇敢さと忠誠心
そもそも、花郎というのは、貴族的な家庭に育った青年たちの集まりのことだ。彼らは幼い頃から徹底的に思想教育を受けて育つが、その際の精神的支柱となったのが花郎精神だった。
その基本的な戒めは、「王に忠誠を尽くすこと」「親孝行をすること」「信頼をもって友人と交わること」「戦争では退却しないこと」などである。
この花郎精神が新羅の青年たちに与えた影響はとても大きく、軍事的に言えば、強固な兵力強化の礎となった。
なにしろ、勇敢さと忠誠心を徹底的にたたき込まれて育つので、新羅の兵士たちは戦場でも強かった。
この花郎精神は現在の韓国にも受け継がれており、特に韓国の陸軍士官学校は今でも花郎の集まりと形容されるほどだ。
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最大の領土を誇った広開土大王(クァンゲトデワン)/古代の英雄2