ラッパーサバイバル番組「SHOW ME THE MONEY 9」(Mnet)が、12月18日(金)の生放送第10話で、5年ぶりに再挑戦したLil Boiが優勝を手にし、幕を閉じた。
「SHOW ME THE MONEY」は前シーズン、公平な審査がされていないという“人脈ヒップホップ”論争が巻き起こり、不振にあえぎ、最終的に視聴率1.3%(ニールセンコリア調べ)で終了。今シーズンも1.1%と低調な視聴率でスタートし、序盤には大麻吸引容疑で摘発されたOwenの降板などで物議をかもすなど、否定的な見方も出ていたが、ラッパーたちの活躍で徐々に話題に。
最終回は2.1%の自己最高視聴率を叩き出し、有終の美を飾った。
その話題の中心にいたのが、プロデューサーから参加者となったSwingsだろう。
シーズン3、7、8でプロデューサーを務め、“人脈ヒップホップ”と非難された当事者だ。「もどきだ」と酷評され、自分を嫌っている人たちのために、参加者として出演することを決めたSwingsは毎回、圧倒的な存在感と色褪せていない実力を発揮し、ファイナルTOP4まで進んだ。最終的に4位という結果に終わったが、「自分を応援してくれるファンが多いということに気付いた」、「番組を通して、競争と証明を十分にやったので、これからは幸せな音楽を作っていく」とすっきりとした穏やかな表情で話していたのが印象的だった。
プロデューサーのCODE KUNSTも話していたが、このような勇気ある挑戦は誰でもできることではない。プレッシャーをはねのけ、見事にピンチをチャンスに変える、カッコいい生きざまを見せてくれた。
今回の決勝戦は1ラウンド(ラッパー単独ステージ)、2ラウンド(プロデューサーとの合同ステージ)と2回に分けて行われ、オンライン評価団の事前投票60%に、生放送のメール投票40%が加わり、最高の公演費を獲得したラッパーが優勝というルール。
ふたを開ければ、Lil Boiが2位のMUSHVENOMに2倍以上差をつけての圧勝。3位はLayone、4位はSwingsだった。MUSHVENOMも、前シーズンの8では第4次予選で脱落しているリベンジ組だが、今シーズンは準優勝と大きく飛躍。
(2ページに続く)