「コラム」連載 康熙奉(カン・ヒボン)のオンジェナ韓流Vol.124「パク・セロイの母親は?」

日本で在宅が増えて配信サービスを受けるようになった人たちの口コミで評判になって、『梨泰院クラス』が大人気となった。今まで韓国ドラマになじみがなかった人も見るようになったという意味で、『愛の不時着』と共に『梨泰院クラス』の影響力は本当に大きい。

父親の愛

『梨泰院クラス』がこれほど人気を集める理由の1つが、パク・ソジュンが演じる主人公のパク・セロイのキャラクターだ。
パク・セロイは、とても頑固な男だった。それゆえ、チャンガグループの会長であるチャン・デヒに頭を下げることができず、高校を中退せざるを得なかった。さらには最愛の父親を殺され、自分も殺人未遂で刑務所に入った。
こんな絶望的な状況からパク・セロイは立ち直り、梨泰院(イテウォン)で「タンバム」という居酒屋を開きながら復讐を成し遂げようとした。
彼が恵まれたのは、すばらしい仲間がいたことだ。そして、一緒に大きな夢を持って外食産業のトップを目指すというのが『梨泰院クラス』のメインストーリーだった。

このドラマは、パク・セロイと仲間たちが巨大な敵に立ち向かいながら成長していく物語だった。その中心にいたのがパク・セロイだ。
彼は、父親に愛されて育った。ドラマで描かれた父と息子の愛は本当にすばらしいものだった。しかし、ここで1つ疑問がわいた。

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  • 2020.08.08