「コラム」連載 康熙奉(カン・ヒボン)のオンジェナ韓流Vol.122「『梨泰院クラス』の終わらない人気」

JTBC『梨泰院クラス』公式サイトより

パク・セロイという魅力的なキャラクターを主人公にした『梨泰院クラス』が、韓国で最終回を放送して終わったのが今年の3月21日だった。そこから爆発的に人気が日本にも波及することになった。

相乗効果を生んだ

確かに、『梨泰院クラス』は韓国で大変な人気があった。
最終話の16話が3月21日にJTBCで放送されたが、視聴率は16.5%だった。地上波ではなく、ケーブルチャンネルでの視聴率である。その数字がどれほど凄いかは誰にもわかるだろう。
しかし、本当の意味で『梨泰院クラス』の凄まじい人気を実感したのは、Netflix で配信されて世界で視聴されるようになってからだ。
とりわけ、日本での人気がとてつもなかった。コロナで在宅になっていた人が多かったことも影響して、『愛の不時着』と同じように『梨泰院クラス』も従来の韓流ファンでなかった人たちをも虜にした。

特に、多くの芸能人が『梨泰院クラス』を絶賛していた例が多かった。それが相乗効果を生んで人気に拍車がかかった。
このドラマは、パク・セロイの復讐劇がメインのストーリーになっている。この主人公は、融通が利かない男で、頭を下げることができない。
それですべてを失った。しかし、希望を持ち続けた。
そうして梨泰院(イテウォン)にやってきた。
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  • 2020.07.25