“KANGOL”の帽子をかぶって“FILA”のウェアを着て…防弾少年団(BTS)が身に着ければ大ヒット

ファッション界が不況の韓国市場で、“KANGOL(カンゴール)”と“FILA(フィラ)”が疾走していて存在感を誇っている。 この2つの企業の共通点は、人気アイドルグループ“防弾少年団(BTS)”が着用したブランドという点だ。 このようにBTSのメンバーが着用したKANGOLの帽子が人気を呼び、FILAのウェアを着て撮影したカタログ写真が連日話題を集めている。

 

29日、金融監督院の電子公示によると、KANGOLやHELEN KAMINSKI(ヘレンカミンスキー)などを運営しているSJグループは、昨年営業利益166億ウォンを上げて前年対比113%成長した。 同じ期間の売り上げも59.6%上がった1096億を記録して急成長の勢いを見せた。

 

実際に昨年10月、IPO(企業公開)を控えてこの会社が明らかにしたKANGOLの売り上げ依存度は76%に達する。 2017年と2018年の売り上げ依存度はそれぞれ99.7%、88.2%でより一層高かった。 KANGOLがSJグループの実績を牽引する核心ブランドであるわけだ。

 

韓国のファッション業界が不況で苦しんでいるけれど、BTSメンバーの“KANGOL愛”がSJグループの実績に肯定的な影響を及ぼしたと分析される。 実際にBTSのメンバーのジミンが着用した帽子(Kangol Pom Casual 3029 Mouse)は、品切現象を起こした。

このようにKANGOLは全世界市場の中で唯一韓国で、成長の勢いが明確なブランドだ。 5年間の韓国市場でのKANGOLの年平均成長率は52.8%に達した。 これに対しKANGOLが進出した約60カ国の中で韓国は“売り上げ1位”を記録して存在感を誇っている。

 

BTS効果を得たブランドはKANGOLだけではない。 すでにファッション界では“BTSが着れば大ヒット”という公式が広く広まっている。 このような公式のためなのか、アグリーシューズで最近急成長したFILAは、昨年10月にBTSをグローバルモデルとして起用した。

 

ファッション界を越えてビューティー業界もBTS効果をしっかりと享受している。 昨年、MEDIHEALが発売した防弾少年団のイメージカットが挿入されたマスクパックは、ローンチ8分で“完売”する記録を書いた。 キョンナム製薬のLEMONAも、いわゆる“防弾効果”で売り上げアップを導いた。

 

業界関係者は「韓国アイドルを越えてグローバル市場で認められた防弾少年団は、“Kカルチャー”の顔の役割をして全世界で存在感を誇っている」とし、「彼らが着て、食べて、使う物は、すべて話題になって、彼らが導く経済的効果は相当なもの」と、説明した。

 

一方、現代経済研究院が2018年に出した「BTSの経済的効果」報告書によると、防弾少年団の生産誘発効果と付加価値誘発効果は10年(2014~2023年)間の年平均がそれぞれ41兆8600億ウォン、14兆3000億ウォンを記録するものと見られる。

 

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  • 2020.02.29