
“1000万人いくと思ったのに”
映画『王と生きる男』がヒットを記録する中、強力な競合作と目されていた『ヒューミント』が興行的に大敗し、早々にNetflix行きが決まった。公開から約1か月でOTT配信へ移行するのは異例のケースだ。
Netflixは28日、「『ヒューミント』を4月1日より配信する」と発表。「世界中の視聴者に向けて、フランス語、ドイツ語、中国語など33言語の字幕と、英語、スペイン語、日本語など21言語の吹き替えを提供する予定」と明かした。
先月11日、『王と生きる男』と同時期に公開され、強力なライバル作品として注目を集めていた『ヒューミント』は、観客動員数198万人にとどまり、興行的に振るわなかった。制作費は約235億ウォン(約2億3500万円)で、損益分岐点は400万人とされていたが、これ以上の観客動員は難しいと判断され、早期にNetflixへと方向転換したとみられる。
『ヒューミント』は、国家情報院の要員がロシア・ウラジオストクで発生した北朝鮮女性の拉致事件を追うスパイアクション作品だ。『ベテラン』などで知られるリュ・スンワン監督の新作として、公開前から大きな期待を集めていた。チョ・インソン、パク・ジョンミン、パク・ヘジュン、シン・セギョンら実力派俳優が出演している。
作品自体の評価は決して悪くなかったものの、話題性の面で『王と生きる男』に押され、観客の選択を得られなかったとみられる。
今回の不振をめぐっては、NetflixなどOTTの台頭による劇場映画の限界を指摘する声も上がっている。OTTの影響力が拡大する中、映画館を訪れる観客は減少傾向にある。
OTTの月額料金は映画1本分のチケット代と大差がなく、映画館に足を運べばチケットや飲食代を含め、1人あたり平均3000円程度の出費になる。こうした状況から、「それなら自宅でNetflixを楽しむ方がいい」と考える人が増えているのも現実だ。
劇場で苦戦した『ヒューミント』が、Netflixでの配信を通じてどのような評価を得るのか、注目が集まっている。
一方、映画館側は観客のOTT流出を防ぐため、劇場公開後から配信までの猶予期間(ホールドバック)の長期化を強く求めている。これに対しOTT業界は、視聴者のコンテンツアクセスの利便性や産業競争力の観点から、柔軟な流通構造の必要性を主張している。
WOW!Korea提供






