公演制作会社ヨヌ舞台とATRは、俳優イ・スンジェの最後のリア王に会うことのできる演劇「リア王:KING LEAR」の練習現場を26日に公開した。
演劇リア王はイ・スンジェが出演する作品で、先だって制作会社は公演直後に最高齢リア王としてギネスブックに登載申請を行う予定だと伝えた。この劇はシェイクスピアの4代悲劇のうち最高の秀作として挙げられる「リア王」を原作にした作品だ。紀元前8世紀、古代ブリトン王国を背景にブリトンの老いた王と3人の娘の話を中心に展開する人間の存在と人生についての省察をまとめた作品だ。
練習現場でのイ・スンジェは3人の娘に領土と権力を渡す、自身の王国であるブリトンをカリスマ性のある姿で説明する。強烈な眼差しと手振りは権力を渡す前のリアの威勢を見せる。
ずる賢い話し方でリアの遺産を占める長女ゴネリル役のクォン・ミンジュン、姉のように偽善的な性格で財産を得ようとウソに加担する次女リーガン役のソ・ソンヒもキャラクターに完璧に没入した姿を見せた。リアに唯一、真実を直言する三女コーデリア役のチ・ジュヨンは権力を失い老衰したリアに会い、崩れ落ちる娘の心を表現する。
今回のプロダクションには演劇「オイディプス」など、ジャンルを行き来しながら活躍しているイ・テソプ舞台デザイナーが参加した。イ・テソプデザイナーは「舞台は権力と陰謀、憎悪の空間である本性、悟りを得ることになる自然の空間に出発する」とし、「観客は作品と舞台が与える圧倒的な感覚を感じてみて欲しい」と話した。
一方、演劇リア王は翌月1日(木)から18日(日)まで、LGアートセンターソウル LG SIGNATUREホールで16回に限り公演する。
WOW!Korea提供