いじめ被害者のための“代理暴行”サービスが1000万ウォン?…「ザ・グローリー」のようにはいかない現実とは

KBS「時事直撃」が、大人になったいじめ被害者に会った。

現実は、最近人気を集めているNetflixオリジナルシリーズ「ザ・グローリー ~輝かしき復讐~」(以下、「ザ・グローリー」)と反対だった。

いじめ被害者の復讐を描いた「ザ・グローリー」が、高い人気を得ている。ただ、「時事直撃」が出会ったいじめ被害当事者の現実は、ドラマよりさらに惨めで苦い。人々の目を避け2年間、コシウォン(必要最低限の設備からなるワンルームタイプの滞在施設)で隠れて生活したり、逆に暴行の加害者になった場合もあった。

さらに、いじめが証拠争いで変質する機会を利用し、いじめ市場が形成されている。学生間の紛争を扱う教育支援庁傘下の、学校暴力対策審議委員会(以下、学暴位)の処分を信じられない親たちが、解決策を見つけ出したのだ。

加害生徒の処分レベルを下げるという弁護士たちから、加害生徒に物理的暴力を加えるなど、凝らしめてやるという不法サービスまで登場した。「時事直撃」は、いじめの事例を脚色し、ローファームや興信所などにサポートを要請してみた。

これにA興信所は、「1週間同行するには、費用が250万ウォン(約25万円)です。(加害生徒に)暴力を望む場合には、1人当たり1000万ウォン(約100万円)から、多いときは2000万ウォン(約200万円)ほどと、思ってくれればいいと思います」と答えた。

また、不当な学暴位の処分を受けなければならなかった当事者に会った。その中で小学6年生のジュニョン(仮名)は、学暴位の結果が出た後、1学期を通して登校できなかった。校内で何度もセクハラを受けたにも関わらず、学暴位の低い処分に加え、学生たちと同じクラスで生活しなければならなかったからだ。悪夢を見て、幻聴を聞くなど不安症状を経験したジュニョン(仮名)は、今も家の外に出ることさえ恐れている。学暴位の不適切な処分による打撃が、そのまま被害生徒たちに帰っているわけだ。

一方、「時事直撃」は20日午後10時からKBS1で放送される。

WOW!Korea提供

2023.01.20