ラッパーサバイバルの「SHOW ME THE MONEY 11」(Mnet)が昨年12月30日(金)に生放送された第10話をもって最終回を迎え、イ・ヨンジの優勝で幕を閉じた。
これで、「高等ラッパー3」に続いて優勝を果たしたイ・ヨンジは“女性初の優勝者”、“ラッパーサバイバル初の2冠”という華々しいタイトルを得たわけだが、どうやら手放しで喜べる状況ではないようだ。優勝をめぐり、賛否が巻き起こっているからだ。
振り返ってみると、今シーズンはイ・ヨンジに始まり、イ・ヨンジで終わった感がある。すでにバラエティでも大活躍しているイ・ヨンジの知名度・話題性を制作陣も生かそうとしたのか、彼女にばかりスポットが浴びる編集で、放送中は“どうせ優勝はイ・ヨンジ”という言葉が出ていたほどだ。
第3次ミッションの「ゲリラビートサイパー」では、最後までマイクをとることができず、脱落候補になってしまったイ・ヨンジに制作陣が特別措置で機会を与えたことも公平性に欠けると物議に。また、ファイナルラウンドの投票方式が、会場投票はなくなり、メール投票70%とオンライン投票30%になった点も、人気の高いイ・ヨンジに有利に働くよう変更されたのではないかという指摘も挙がった。実際にファイナルラウンドの前、ツイッタートレンドには「イ・ヨンジ投票」がランクインし、各コミュニティでは「番組は見なくてもイ・ヨンジに投票はする」というコメントが相次いでいたとか。
結局、ファイナルラウンドには4人が進出し、2つのラウンドでバトルが展開されたが、第1ラウンドから1位はイ・ヨンジだった。このときのイ・ヨンジの驚いた表情が印象的だった。以下、2位はホ・ソンヒョン、3位はDON MALIK、4位はBlase。
そして、第2ラウンドを終え、最終発表では3位と4位が入れ替わり、4位はDON MALIK、3位はBlaseとなったが、上位2人はそのまま。驚いたのが、その得票金額の差でイ・ヨンジは4837万ウォン、ホ・ソンヒョンは2362万ウォン。つまり、ダブルスコア以上の大差で、イ・ヨンジの圧倒的な勝利だった。
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