日本で韓流ブームが根付くきっかけになった『冬のソナタ』が韓国のKBSで初めて放送されたのが2002年1月14日である。今年で20周年を迎える。この節目の時期に改めてこのドラマについて考えてみよう。
珠玉のタイトルバック
ユン・ソクホ監督は2000年に『秋の童話』を大成功させて、四季シリーズの構想を抱くようになった。そして、秋に続く冬の物語として企画されたのが『冬のソナタ』であった。
最初の撮影が行なわれたのは2001年12月12日だった。メインロケ地の南怡島(ナミソム)に主要なキャストが集まったが、雪がまったく降らなかった。
「肝心の雪がないとドラマにならない」
そう考えたユン・ソクホ監督は、「北海道まで行って撮影をしよう」と思うようになったが、すでに放送日程が迫っていて日本まで行くのは無理だった。
ユン・ソクホ監督は雪のシーンを撮らないままドラマを進めざるをえなかったが、天が味方したのか、本格的な撮影が始まると大雪が降りだした。こうして予想以上の場面を作り出すことができるようになり、ペ・ヨンジュンが演じたチュンサンとチェ・ジウが扮したユジンが雪の中で触れ合うシーンが完成した。
このシーンはタイトルバックにも使われ、『冬のソナタ』を象徴する名場面となった。
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