「コラム」連載 康熙奉(カン・ヒボン)のオンジェナ韓流Vol.197「『冬のソナタ』の放送から20年」

最高の力を結集

『冬のソナタ』は、2002年1月14日から第1話を放送することができたのだが、撮影は常に困難をともなった。
ペ・ヨンジュンが風邪をこじらせて点滴が欠かせなくなったし、常に脚本が間に合わなくて徹夜の撮影が続いてしまった。
何よりも、極寒の中の撮影は俳優陣やスタッフの体力を奪い、撮影はトラブル続きとなった。
しかし、3月19日の夜にはソウル市内でKBS主催のヒット記念パーティーを開催することができた。
それでも、そのパーティーの最中にユン・ソクホ監督はまだ編集の真っ最中であった。同日の午後10時から最終回となる第20話が放送される予定だったからだ。

結局、最後の最後まで『冬のソナタ』は切羽詰まった撮影をせざるをえなかった。
そんな状況でも、社会現象を巻き起こすほどのドラマを作ることができたのだ。それは、ユン・ソクホ監督を初めとする制作陣と、ペ・ヨンジュンやチェ・ジウを中心とした俳優陣が、お互いに最高の力を結集させて『冬のソナタ』の完成に尽力したおかげである。
誕生から20年。その間に『冬のソナタ』は多くの人たちに感銘を与えてきた。まさに、不朽の名作と言っても過言ではない。

文=康 熙奉(カン・ヒボン)

2022.01.08