韓国の各都市を訪ねればすぐにわかりますが、街の中に仏教寺院がほとんどありません。目立つのはキリスト教の教会ばかりです。しかし、韓国では仏教を熱心に信仰している人がたくさんいます。それなのに、なぜ街中にお寺がないのでしょうか。 現在の韓国でお寺はほとんど山の中にある(撮影=植村誠) 歴史的な背景 韓国…
画像=JTBC ファン・ジョンウムが主演する『サンガプ屋台』は、女店主と仲間たちがお客さんの夢の中に入って、その人の恨みを晴らすというファンタジーなカウンセリングドラマである。痛快な面白さがある。 生きていくための教訓がたっぷり 観た後にスカッと爽快な気持ちになれるドラマを韓国ではサイダードラマとい…
韓国では伝統的に土葬が採用されてきた 長く続いた朝鮮王朝時代、当時の人々は「人間が死ねば肉体は土に還(かえ)り、魂は天にのぼっていく」と考えていた。そのために、人が亡くなると土葬となり、ひんぱんに祭祀(チェサ)を行なった。 祭祀主義とシャーマニズム 祭祀では、命日と正月と…
こうして「神秘の海割れ」が起こる珍島を後にした 雲林山房にいたら、そのうち中年男性だけの団体客がやってきて、大声で冗談を言い合っていた。総勢で20人ほど。顔が真っ赤な人が多く、バスの中で賑やかに酒盛りを楽しんでいたことをうかがわせた。 木浦へ向かう 静寂が破られたので、私…
優雅な雲林池 雲林山房に入ると、広い庭園があり、その奥に展示館があった。この雲林山房を築いたのは、珍島出身で朝鮮王朝末期の優れた教養人だった許錬(ホ・リョン/1808~1893年)である。 映画『スキャンダル』 許錬は詩、書、画において天賦の才能を発揮し、40歳のときには…
チ・チャンウクに対して好印象を持った出来事があった。それは、2013年4月に来日したときのことで、彼は埼玉県の高麗神社を訪れて日韓交流イベントでファンと楽しい時間を過ごした。今回、『韓国ドラマ!愛と知性の10大男優』(康熙奉〔カン・ヒボン〕著/星海社)を通して、チ・チャンウクの魅力について迫ってみよ…
観光案内所のアジュンマは息を切らしながら私のところに戻ってきた。「あのタクシーの運転手さんは、私の知り合いなのよ。雲林山房まで乗せてくれるそうよ。下りるとき3000ウォンだけ払ってね。それで話はついているから」。なんとも、ありがたい話だった。ここまでからだを張って面倒を見てくれる観光案内所もそうはな…
今から1年前の2021年11月11日、ソウルで『赤い袖先』のオンライン制作発表会が開催された。イ・ジュノ(2PM)、イ・セヨン、イ・ドクファ、カン・フンなど主演キャストが勢ぞろいしていた。 画像=MBC ジュノの真面目さ すべてはこの日から始まった。 『赤い袖先』がMBCで放送されるのに合わせて開か…
2006年の『ファン・ジニ』で鮮烈な印象を残したチャン・グンソクは、2008年に『快刀ホン・ギルドン』で再び時代劇に出て今度はガラリと違う役柄に挑んで成功している。そして、翌年に『美男<イケメン>ですね』に主演した。今回は、『韓国ドラマ!愛と知性の10大男優』(康熙奉〔カン・ヒボン〕著/星海社)を通…
屋台が並んでいる となりで屋台を切り盛りしている40代の女性が近寄ってきて、「少し休んでいけ」と私に声をかけた。すると、観光案内所のアジュンマは「その必要はないから」と冷たくあしらった。私としては屋台でゆっくり酒を飲みたい気持ちもあったのだが……。どうやら、観光案内所と屋台は気まずい関係らしい。 し…