済州島から乗ってきたフェリー デッキの端に立ち、フェリーが接岸する様子をずっと見ていた。いきなり、「パーン」という凄まじい衝撃音が起こり、船を繋ぎとめておくためのロープが、フェリーから岸に向かって打ち放たれた。そのとき、本当にヒヤリとした。 市場の光景 ロープの先端が岸で…
京都の広隆寺 古代の渡来人の集団の中でも特に有力だった秦氏(はたうじ)。この一族が日本に来たのは、4世紀から5世紀の頃と推定される。以後、秦氏は渡来系として急速に勢力を拡大。彼らは、養蚕機織や農業灌漑の技術を持っていることが強みだった。川に堰(せき)を作って水を分散させて各地に供給する…
Netflixでも配信されている『ドリーム〜狙え、人生逆転ゴール!〜』は、ホームレスのサッカー・ワールドカップを取り上げた異色のコメディ映画だ。見ていても本当に笑えてスカッとする作品になっている。 IUの本領発揮 パク・ソジュンが演じるのはサッカー選手のユン・ホンデで、不祥事を起こして…
船尾のベンチに座って漠然と後ろの海を見ていたときのこと。灰色のハンチングをかぶり白い靴を履いた70代の男性が横に座り、「先生様」と渋い声で呼びかけてきた。年上の大先輩から「先生様」と言われて恐縮した。 莞島港の風景 済州島の金柑 年上の大先輩は、私が手に持っていた済州島の地図を見たかったようだ。もち…
中国大陸で589年に隋が統一を果たすと、高句麗(コグリョ)は身が凍るほどの脅威を感じた。それまで高句麗は日本と関係を保っていなかった。しかし、隋の攻撃を受け始めると、「西から侵攻を受けるなら、東の国と連携しよう」という気持ちに傾き、日本との外交に乗り出した。 写真=植村誠 慧慈と聖徳太子 高句麗が日…
韓国に行きたいと願っている人に最適なガイド&エッセイが誕生した。それが『韓国ひとめぼれ感動旅 韓流ロケ地&ご当地グルメ紀行』だ。本書では、韓国旅行の魅力を様々に取り上げている。 『韓国ひとめぼれ感動旅 韓流ロケ地&ご当地グルメ紀行』(著者/小暮真琴・康熙奉) 本格的な韓国旅行エッセイガイド 双葉社か…
東京の浅草寺の本尊は観世音菩薩だが、隅田川から引き上げられたという縁起(由来)がある。その由来には、いったいどんな要点があるのだろうか。 川の中から出てきた仏像 その昔、隅田川で檜前(ひのくま)浜成(はまなり)、竹成(たけなり)の兄弟が漁をして生活していた。 628年3月18日、この日はいくら漁に精…
韓国・南西岸への旅3「船旅はとてもいい」 船の中で、安らげる居場所を求めて大部屋の間をウロチョロした。すでに客室では、あちこちで花札が始まっていた。各人が目の前に紙幣を積んでいる雰囲気はまるで賭場のようであり、紙幣も千ウォン札より1万ウォン札が目についた。誰もが旅行気分に浮かれている。 デッキで質問…
出航前の船上デッキ そもそも韓国ではインスタントコーヒーを「こんなに砂糖を入れてどうするんだ」というくらい甘くして飲む人が多い。それにしても、その男は極端だった。あれでは砂糖入りコーヒーではなく、コーヒー入り砂糖湯である。甘いものがよほど好きなのだろうが、そのわりに痩せ型だった。趣味は…
飛鳥寺に今も残る大仏が日本で最古の仏像の1つとされているが、他にも「最古では?」と目される仏像がある。それが善光寺の本尊の「一光三尊阿弥陀如来像」。ただし、絶対秘仏で見ることはできない。 「お戒壇めぐり」 善光寺を訪ねてみる。 現在の善光寺の本堂は1707年に建てられている。間口24メ…