韓流スターも新兵訓練を終えると、各部隊に配属されていく。そこでは、どんな生活を送るのであろうか。それを知る手掛かりとして、軍隊での平均的な1日を見てみよう。 兵士は軍務を通して成長していく(写真=韓国陸軍公式サイトより) 6時起床で8時に軍務開始 毎朝、宿舎の兵士たちが起床する時間は6時である(冬に…
韓国ドラマでよく出る食事場面では、熱い鍋の具を取り皿に取らず、直接箸をつついて食べています。日本から見れば、「小皿に取って食べる習慣がないのか?」と思ってしまいますが、実際はどうなのでしょうか。 郷に入れば郷に従え 米が主食で箸を使うなど、日本と似た食文化を持つ韓国ですが、「器は持ち上げない」「ご飯…
済州島の大静に漂着したハメルが馬に乗って済州府に移る間に、彼は島の暮らしぶりをつぶさに見ていたことだろう。そのとき目についたのは、おそらく貧しい人々であったに違いない。 済州島の風土 ハメルが本土に移りソウルや全羅道に暮らしているとき、済州島の印象を周囲の人に語って聞かせると、その反応は島を見下す差…
ハメルたちは翌年の6月にソウルへ移送された。その後の運命は、朴延が想像した以上に苛酷だった。全羅道(チョルラド)を守護する兵士として徴用されたが、満足な待遇を得られずに病没する者が相次いだ。完全な邪魔者扱いだったわけだ。 住んでいる人は? 自尊心のうえでは耐えられない屈辱だったが、次第に忘れられた存…
8月21日の午後に漂着地の大静を出発し、翌日の正午に済州府の役所に到着。ここでハメルたちは牧使(提督)であった李元鎮(イ・ウォンジン)から取り調べを受けた。この李元鎮は官僚であると同時に優れた知識人であり、済州島の地誌として名高い『耽羅志』を著してこの島の教化に大きな貢献をしている。 異国の漂着者 …
意外にも役人はハメルたち4人に酒を一杯ずつ与え、テントにいる他の仲間にも粥をふるまった。その扱いの丁重さに一瞬はホッとしたハメルだったが、その後に大勢の人間が頑丈な縄をもってテントに向かってきたときは肝を潰した。 荷揚げ作業が始まった 「縛って殺すつもりなのか」 テントの中では悲鳴があがった。 ハメ…
見渡すかぎりすばらしい景観だけに、観光客が集まってくるのもよくわかる。私はまずヨンモリ海岸へ下りて行った。岩が波に浸食されて奇観をおりなしている。この凄まじい岩の変形ぶりは、人間の頭の中では到底思いつかない。まさに自然は芸術である。 「朝鮮幽囚記」という著作 ちょうど満潮時で波しぶきが高く舞い上がり…
今は済州島(チェジュド)の西南部にある中文(チュンムン)にいる。この中文の南側の海岸一帯は、今や済州島の観光を代表する国際リゾート地になっている。新羅ホテルやロッテホテルという高級ホテルが立ち並び、免税店、カジノ、ゴルフ場の利用客も次々とやってくる。済州島の新しい顔を代表するエリアなのである。 鐘の…
コロナのため家族一緒に暮らそうとソウルに移り住んで早3年が過ぎました。長かった日本の生活に馴染んだせいか、日々生活していると時々生活感覚が違い、戸惑うことがあります。 (西欧人だと髪の毛や目鼻立ち骨格、皮膚の色などその違いがはっきりしているので、‟私とは違う”と極めて接しますが、日韓だとほとんどと似…
1701年、19代王・粛宗(スクチョン)の側室だった張禧嬪(チャン・ヒビン)は、亡くなった仁顕(イニョン)王后に対して呪詛(じゅそ/呪い殺す儀式のこと)をした罪で死罪となった。そのときの描き方は、史実とドラマ『トンイ』では、どのように違うのだろうか。 奇怪な行動 まず、史実から見てみよう。 記録によ…