朝鮮王朝27人の王の中で最悪の暴君と言われる燕山君(ヨンサングン)は、クーデターに王位を追われて、異母弟の晋城大君(チンソンデグン)が11代王・中宗(チュンジョン)として即位する。しかし、臣下たちに祭り上げられた王は最愛の妻との別れを迎えることになるのだが……。まず、中宗の人物像を見てみよう。 生没…
朝鮮王朝27人の王の中で暴君と称される10代王・燕山君(ヨンサングン)と、15代王・光海君(クァンヘグン)。しかし、近年では光海君の業績を見直そうとする動きがある。果たして、光海君は暴君なのか。それとも名君なのか。歴史を紐解いてみる。 混迷する後継者争い 朝鮮王朝13代王・明宗(ミョン…
朝鮮王朝時代には全部で27人の王が存在した。その中に最悪の暴君と呼ばれた人物がいる。それが10代王の燕山君(ヨンサングン)だ。彼は王として即位すると様々な暴政を行ない、人々を苦しめた。果たして彼はどんなことをしたのだろうか。 暴君の誕生 燕山君は1476年、朝鮮王朝9代王・成宗(ソンジ…
「非道な王」として悪評が多かった7代王・世祖(セジョ)の妻が貞熹(チョンヒ)王后である。彼女は1418年に官吏の娘として生まれた。果たして、どんな人生を歩んだのであろうか。 夫を支えた妻 貞熹王后は1428年、ちょうど10歳のときに、聖君・世宗(セジョン)の二男であった首陽大君(スヤン…
世宗(セジョン)の正室だった昭憲(ソホン)王后の場合、自分が王妃になって実家が大いに繁栄した。ただし、その後に待っていたのは奈落の底だった。まさに、昭憲王后は天国と地獄を経験した波瀾万丈の王妃だった。 申し分のない王妃 昭憲王后は、高麗時代から重要な官職を歴任するような名家の出身で、1…
ドラマ『麗<レイ>~花萌ゆる8人の皇子たち~』でイ・ジュンギが華麗に演じていたのが、高麗王朝の4代王・光宗(クァンジョン)であった。この光宗は、高麗王朝では初代の王建(ワン・ゴン)に次いで有名な国王だった。その栄光と苦悩の軌跡をたどってみよう。 大胆な法律で奴婢を解放 光宗は高麗王朝の4代王として9…
写真=植村誠 朝鮮王朝最高の名君と称される4代王の世宗(セジョン)。その長男が文宗(ムンジョン)である。彼は1人の美しい女性をこよなく愛した。それが、後の顕徳(ヒョンドク)王后であった。 恨み骨髄まで 文宗と顕徳王后の間に最初に生まれた子供が敬恵(キョンヘ)公主(コンジュ)だ。 彼女は、朝鮮王朝で一…
現在の韓国でも高い評価を得ている女流詩人の許蘭雪軒(ホナンソルホン/1563年~1589年)。彼女の人生は、あまりに儚(はかな)いものだった。しかし、彼女が残した珠玉の作品は、永遠に生き続ける。 メキメキと才能が開花 許蘭雪軒は、評判の高かった役人の長女として生まれている。 許蘭雪軒の2人の兄は高官…
2009年に発行を開始した5万ウォン札の肖像画になっているのが「国民の母」と慕われる申師任堂(シンサイムダン)だ。彼女は韓国の紙幣に登場した最初の女性であり、5千ウォン札の肖像となっている学者の李珥(イ・イ)の母親でもある。母子で紙幣の肖像画になることは、世界でもとても珍しい。また、申師任堂はイ・ヨ…
国王に成り代わって政権を主導した5人の黒幕は誰か。それは、韓明澮(ハン・ミョンヘ)、金祖淳(キム・ジョスン)、興宣大院君(フンソンデウォングン)、趙光祖(チョ・グァンジョ)、鄭道伝(チョン・ドジョン)であった。 強権を握った3人 韓明澮(ハン・ミョンヘ) [1415~1487年] 7代王・世祖(セジ…