朝鮮王朝時代に王宮で起こった奇怪な事件として有名な「灼鼠(しゃくそ)の変」。この事件は韓国時代劇でも何度か取り上げられたが、どの作品でも文定(ムンジョン)王后と鄭蘭貞(チョン・ナンジョン)が共謀して起こしたという筋書きになっていた。 世子の誕生日の出来事 「灼鼠(しゃくそ)の変」は15…
碑の上部 1636年12月、清の10万人を越える大軍に攻められた朝鮮王朝は、ついに降伏し、翌年の1月に16代王・仁祖(インジョ)が屈辱的な謝罪を強いられた。それを象徴する碑を訪ねた。 屈辱的な石碑 清の皇帝の前に引っ張りだされた仁祖は、地面に額をこすりつけるような形で謝罪しなければなら…
写真=韓国KBS『雲が描いた月明り』公式サイトより 朝鮮王朝の国王の正式な後継者のことを「世子(セジャ)」と言う。『雲が描いた月明り』の主人公だった孝明(ヒョミョン)世子が有名だが、この世子はどのように選ばれて、王になるまでにどんな教育を受けて、何歳くらいで結婚するのだろうか。具体的に…
朝鮮王朝の21代王の英祖(ヨンジョ)は、韓国時代劇によく登場する国王だ。しかし、82歳まで生きて国王の中で一番長生きだったので、ベテランの俳優が演じることが多かった。そんな流れの中で、時代劇『ヘチ』で若き日の英祖を演じたのがチョン・イルであった。 息子は思悼世子 歴史的に、英祖はどんな国王だったのか…
11代王・中宗(チュンジョン)の三番目の正室だった文定(ムンジョン)王后。彼女は自分が産んだ慶源大君(キョンウォンデグン)を王にするために、手段を選ばぬ悪行を重ねていた。特に、中宗の二番目の正室が産んだ12代王・仁宗(インジョン)の暗殺を狙った。 文定王后を訪ねた仁宗 中宗は1544年…
光宗(クァンジョン)は、高麗王朝では初代の王建(ワン・ゴン)に次いで有名な国王だった。その光宗を、ドラマ『麗<レイ>~花萌ゆる8人の皇子たち~』でイ・ジュンギが演じた。実際の光宗の栄光と苦悩の軌跡をたどってみよう。 大胆な法律で奴婢を解放 光宗は高麗王朝の4代王として949年に24歳で…
15代王の光海君(クァンヘグン)は、外交や内政で政治的な業績が多い国王であった。しかし、彼は政権を維持するために骨肉の争いを起こしているので、恨みを持つ人も多かった。仁祖(インジョ)もその1人だった。 骨肉の争い 朝鮮王朝の14代王・宣祖(ソンジョ)は1567年に15歳で即位した。1592年には豊臣…
韓国時代劇『華政(ファジョン)』の主人公になっている貞明(チョンミョン)公主(コンジュ)。彼女は歴史的に「まれなほどの大地主になった王女」として知られる。どのようにして、貞明公主は広大な土地を所有することになったのだろうか。 晴れて自由になれる日 貞明公主は、14代王・宣祖(ソンジョ)と仁穆(インモ…
貞明公主は、14代王・宣祖(ソンジョ)と仁穆(インモク)王后との間に1603年に生まれた。彼女が3歳のときには弟の永昌(ヨンチャン)大君も生まれ、宣祖はとても喜んだのだが、彼は1608年に亡くなった。後を継いで即位したのは、貞明公主の異母兄であった光海君(クァンヘグン)だった。 大地主となった王女 …
「朝鮮王朝の三大悪女」と称されるのは張緑水(チャン・ノクス)と鄭蘭貞(チョン・ナンジョン)と張禧嬪(チャン・ヒビン)の3人だが、『華政(ファジョン)』にも、負けず劣らずの強烈な悪女が2人出てくる。 2人の悪行とは? 朝鮮王朝で一番の大地主となった貞明(チョンミョン)公主(コンジュ)が主人公になった時…