BTS(防弾少年団)の影響力、絶版された本まで18年ぶりに再出版

「1日で達成された18年ぶりの再出版のプロセスは?」
「夭折」は10日、BTSが読んだり推薦した本をアーカイブするTwitterのアカウント「防弾書店」で話題になった。あるファンはTwitterのアカウントに、昨年RMがあるVログに出演してジャージャー麵を食べる場面をキャプチャーしてアップした。ジャージャー麺のどんぶりの隣には、RMが読んでいたとみられる「夭折」が置かれていた。ファンはすぐに本を探そうしたが、もうずいぶん前に絶版されて入手できなかった。ファンの再出版の要請に出版社は迅速に検討に入った。


しかし、18年前に出版した本を出版する過程は容易ではなかった。著者と連絡をしなくなってすでに10年が過ぎ、当時本を製作した編集者やデザイナーなどの専門家はすべて会社を去っていた。さらに、古くて印刷方式も違うため、出版社が持っている原本で印刷を行うことができるのかも不確実な状況だった。幸いなことに、メールで連絡がついた著者は快く再出版に同意し、本を印刷した印刷所で古い方法で本を印刷できるという答えをもらって、1日で出版を決定することができた。


「夭折」のようにずいぶん前に絶版された本を再出版するのは出版界でも極めて異例なことだ。ややもすると、出版はしたが製作費も取り戻せない危険性が大きいからだ。特に「夭折」は、もともと大衆性を狙った本ではなかった。人文芸術書を主に出版する出版社で様々な文化芸術を紹介しようと企画した本だ。「夭折」で紹介された12人の画家の中には、イ・ジュンソプ、ナ・ヘソクなど有名な画家もいるが、一般の人はほとんど知らない人もいる。また、漢字が多く、18年前の本だけに文体も最近のトレンドとは多少距離がある。
イエス24の関係者は、「RMがずっとその分野に関心を見せ、実際に展示会に行くとか関連の寄付をするなど連続的な動きをしたことが、ファンだけでなく一般の読者にも関連書籍紹介のための信頼につながったものと思われる」と分析した。

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2021.09.02