いよいよデビューする事務所が決まる“キャスティングラウンド”に突入した「LOUD」(SBS)。
7月31日(土)に放送された第9話は波乱の幕開けとなった。
第5ラウンドの“キャスティングラウンド”は、野球などで行われるドラフト方式を導入。参加者たちが1人ずつパフォーマンスを披露し、JYPとP NATIONがキャスティングを行うが、どちらもキャスティングした場合、参加者に選択権が与えられ、どちらからもキャスティングされなかった場合、ひとまず保留というルールだ。両社最大10人ずつキャスティングすることができ、所属事務所が決まった参加者は最終デビューメンバーが選ばれる生放送に進出することになる。
そんな参加者にとっても大事なラウンドになるため、J.Y.Park(パク・チニョン)、PSYと参加者たちの間に入り、良い条件で契約できるようにサポートする“スーパーエージェント”としてイ・スンギが合流した。
まさかイ・スンギがいるとは思わず、面談にやってきた参加者たちはみんな驚いていたが、ただ一人だけ無反応だった参加者がいた。ウ・ギョンジュン(元P NATION練習生)だ。
思わずイ・スンギが「僕のこと知らないの?」と聞くと、「どこかで見たような気もするけれど…」とあいまいな答えだったので、「本当に知らないの?」と念のため聞き返すと、「ハイ」とウ・ギョンジュン。オーストラリアで10年、留学生活をしていたので、韓国の芸能人をよく知らないのだ。
たぶん、自分のことを知らないという人に出会ったのは久しぶりなのだろう。イ・スンギは「もちろん知っている必要はないんだけれど」と苦笑いしながら、「もっと頑張らなきゃいけないな」と自分に言い聞かせるようにつぶやいている姿が新鮮だった。
将来は外科医になるのが夢だったが、韓国に戻ってきたら街でスカウトされ、それとなくK-POPアイドルになる夢が芽生えてきたというウ・ギョンジュンには「元々、自分がカッコいいって気付いていなかったの?」と質問したり、ファンが推薦する事務所はJYP(JYPが50%、P NATIONが49.5%)だと教えたりしたイ・スンギ。この面談を通して、参加者たちの長所を把握し、事務所選びの助けになる話をしながら、面談を展開していたし、“キャスティングラウンド”の収録本番でも、影で参加者たちを勇気づける姿もキャッチされていた。
イ・スンギはこれまで「PRODUCE48」(Mnet)、「シングアゲイン」(JTBC)などオーディション系の番組で、審査員に対しても、参加者に対しても機転を利かせた抜群の立ち振る舞いでMCを務めてきた実績と信頼があるので、このイ・スンギの存在はかなり大きい。
J.Y.Parkは、イ・スンギの1stアルバム「蛾の夢」のプロデュースを務め、縁のあるPSYの方が有利ではないかとぼやいていたが、これまで「LOUD」ではJ.Y.ParkとPSYにつっこむ人がいなかった。なので、そのような役割もできるイ・スンギが入ることで、番組にバラエティ的な要素も入る一方、良い結果が出なかった参加者たちへのフォローも上手く、場の空気を上手く読みながら進行するので、これ以上の適任者はいないだろう。
イ・スンギは「『LOUD』から韓国を代表するボーイズグループが出るように僕も一生懸命頑張ります!」と意気込み、“キャスティングラウンド”がスタートした。事前ファン投票の累積順位(7月20日基準)で1軍(1位~8位)、2軍(9位~15位)、3軍(16位~22位)に分けられた参加者たちがイ・スンギの抽選で3組に編成されたが、まずはグループ1の7人(1軍2人、2軍3人、3軍2人)が登場。3軍から個人パフォーマンス評価が始まり、キム・ドンヒョンがP NATIONにキャスティングされ、イ・スジェが保留となった。
続いて、2軍。自分で曲を作れるクリエイティブな才能が高評価されてきたウンフィとダニエル・ジェガルがJYPとP NATIONの両社からキャスティングされたが、2人ともP NATIONを選択した。これでP NATIONは早くも3つの席が埋まった。
そんな流れから、イ・スンギが「テレビを見ていて、すごく会いたかった参加者」と紹介し、これまで特にPSYが興味を示してきたコウキが登場。モニタリングしていた参加者たちも前の2人と同様、どちらからもキャスティングされるだろうと予想していたが、コウキはいつになく緊張している様子。
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