「バラコラ」俳優チョ・スンウ、16年ぶりのバラエティ出演「ユ・クイズ」が歴代2位の高視聴率!デビュー秘話から今の悩みまで赤裸々トークで最後は涙…


その後、主演作の映画「ラブストーリー」、「マラソン」、「タチャ イカサマ師」などが紹介され、チョ・セホが「『タチャ』は10回以上見た」と言うと、「なんで?」と驚くチョ・スンウ。本人は公開されてから1度も見たことがなく、元々自分の作品は気恥ずかしくて見られないのだとか。テレビで放送されていると、チャンネルを回してしまうほどだという。

では、どうして俳優になったのか。子供の頃は野球と自転車が好きな恥ずかしがり屋の少年で、特に夢はなかったが、芸術高校に通っていたお姉さんが主人公を演じたミュージカルを見たとき、最後の曲を聴きながら涙があふれ、そこで俳優になることを決意したそうだ。チョ・スンウはカーテンコールでよく泣くことでも有名だが、拍手をする観客の瞳が全部見えていて、心臓が爆発しそうになるそうで、その喜びや感動は死ぬまで忘れないと語っていた。チョ・スンウは映像作品でも活躍しているが、ミュージカルに愛情を注いでいるワケがここにあったということだ。

今やミュージカル界ではトップスターだが、今でもステージは「怖い」と話すチョ・スンウ。2005年、初めて「ヘドウィグ」に出演したとき、膨大な量なので、セリフが飛んで頭が真っ白になったことがあるというエピソードも。他にも、15年も前にチ・ジニに買ってもらった自転車を1、2回乗っただけで盗まれてしまい、それをずっと言えずにいたと初告白したり、中1のときクラスメイトに告白して付き合ったが、内気で恥ずかしがり屋だったので、電話1本もかけることができず、中2でフラれたという淡い初恋の話も赤裸々に語った。

チョ・スンウの今の悩みは「どうしたら楽しく生きられるか」ということだという。30代中盤から、“自分の人生はどこにあるのか?”、“自分の喜びを舞台ではない、どの空間で見つければいいのか?”、“チョ・スンウという人間はなんだろ?”と考えるようになり、“演技を続けていけるだろうか”とさえ思ったこともあったそうだ。

ミュージカルに相次いで出演し、感情をあまりにも消耗したので自分を失い、抜け殻で演技をしていた時期も。あるとき、真剣なシーンで相手俳優が涙をボロボロ流しながら、目の前で演技をしているのに、“きょうのケータリングは何だろ?”ということが頭をよぎり、そんな自分にぞっとしたチョ・スンウは時間が必要だと考え、2か月休んだという。そのときに入ってきたのがドラマ「秘密の森~深い闇の向こうに~」。感情をほぼ失った役(ファン・シモク検事)だったので興味深かったし、今自分に必要な役ではないかと思い、胸が高鳴り始めたと明かした。

最後、「時空間を超え、伝えたい本当のメッセージは?」という問いに対し、チョ・スンウが選んだ相手は天国に行ってしまった愛犬。「昨年3月15日、『秘密の森』を撮影しているとき、パパの撮影を邪魔しないようにと静かに行ってしまったな」と思い出しながらウルウルし、「いつになるか分からないけれど、天国でまた会って、走り回って遊ぼう」と伝え、本物の涙を見せていたのが印象的だった。

WOW!Korea提供

2021.07.30