「花郎」のおかげで新羅は強くなった
もともと、「花郎」は貴族階級の青年たちの集まりのことだった。
そこでは徹底的な思想教育が行なわれ、それを「花郎精神」と言った。
その「花郎精神」では「王に忠誠を尽くす」「親孝行をする」「友情を大事にする」「戦では絶対に退却しない」という信条が重んじられた。
こうして、花郎の青年たちは、軍事訓練や狩猟を通してからだを鍛えた。
やがて、「花郎精神」は一般の青年たちの間でも浸透した。彼らは戦場に行ったら強かった。
そうした兵士が団結して戦い、新羅は徐々に強くなった。
そして、新羅は中国大陸の唐と組み、660年に百済を滅ぼし、668年に高句麗を滅亡させた。その末に、朝鮮半島で初の統一王朝を築いたのだ。
その際には「花郎精神」が強力な支えになったことは間違いない。
『花郎(ファラン) 希望の勇者たち』というドラマは、そんな「花郎精神」が始まった6世紀なかばを描いている。
パク・ソジュンやパク・ヒョンシクならば「花郎」に本当にふさわしい存在であろう。
文=康 熙奉(カン・ヒボン)