一部のファンから「ポジションを分けたのだから、せめて(評価団に)ラッパー一人でも呼ぶべきだった」、「アイドルパフォーマンスにピントを合わせて審査するんだったら、なぜユニットに分けたのか疑問」などの声が上がっている。パフォーマンス中も、画面には新人アイドルたちのリアクションシーンが挿入されるなど、新人たちをPRする場となっていたのが透けて見えたため、ファンをゲンナリさせる要因の一つとなってしまったようだ。
どちらにしても、ステージに対する見方、評価基準は人それぞれで、どちらが勝っても負けても何かしら批判の声が上がるだろうが、「iKON」のエースであり、後輩ラッパーたちのカリスマ的な存在であるBOBBYが負けてしまったという衝撃は大きい。
ファンの中には、「BOBBYが後輩たちに遠慮せず、もっと前面に出ていれば」と嘆く声などもあったが、ステージを終えたBOBBYは「他のアーティストと作業ができる機会がどれだけありますか?このような機会をくださり感謝しているし、すごく楽しくできました」と語っており、このステージを通して、勝つこと以上に後輩たちに大事な何かを伝えたいという意図があったのかもしれない。
フィヨンはラッパーが4人もいる「SF9」を代表して出てきたし、現在のランキングを考えると、勝つことにこだわりを見せてはいたが、ソヌはこのサバイバルがこんなに幸せだとは思わなかったと笑顔を見せ、すごく良い思い出ができたと清々しい表情を浮かべていた。
続いて、ダンスユニット対決。先攻の「イッツワン」チームは各グループのメインダンサーであるDK(ドンヒョク・iKON)、ユテヤン(SF9)、ジュヨン(THE BOYZ)が集結。「KINGDOM」がスタートする前、「M COUNTDOWN」でスペシャルステージを披露した際、体のラインが美しい、しなやかなダンスで目を奪った3人でもある。
その特徴を生かし、“韓国の美”をコンセプトに「王と妃」のパフォーマンスを披露。3人はそれぞれの名前から一文字ずつとった「柱太赫(ジュテヒョク)」という名前の王を3つの自我で表現。切なさから狂気、孤独さなどを起承転結のストーリーで魅せ、個々の特色まで色濃く出しながら、強烈なインパクトを残した。
後攻の「メイフライ」チームは「BTOB」プニエル、「Stray Kids」のリノ、フィリックス、I.N、「ATEEZ」のユンホ、ウヨン、サン、ヨサン、ソンファの9人構成。「EXO」の「Wolf」をアレンジし、大人数という長所を十分に生かした。さまざまなペアダンスやクランピング、フライングなどダイナミックな見どころを織り交ぜながら、オオカミの野生美をパフォーマンスと表情でしっかりと見せ付けた。
ダンスユニット対決の結果は次回に持ち越しとなったが、番組の最後にはこれまでの総合ランキング(対面式、第1次、第2次バトル)が発表された。
1位は「Stray Kids」(9066.024点)、2位は「ATEEZ」(8025.600点)、3位は「BTOB」(6568.134点)、4位は「iKON」(6127.360点)、5位は「THE BOYZ」(5676.288点)、6位は「SF9」(5536.593点)」という結果だった。
つまり、この第3次バトルの第1ラウンドは、偶然にも上位3組「メイフライ」と下位3組「イッツワン」がチームを結成し、しのぎを削っているということだ。よって、上位同士、下位同士の順番は変わらないが、上位と下位がひっくり返るかどうかというのが焦点となり、第1ラウンドのラップ対決では上位3組がまた一歩引き離したということになる。果たして、下克上は起こるのだろうか。